朝方は買い先行でスタートし、寄り後もいったんは水準を切り上げ4万円台を回復する場面もあった。しかし、その後は買いが続かず上げ幅を縮小した。前日の米国株市場ではNYダウは安かったものの、ナスダック総合株価指数は小幅ながら高く引け、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇した。
これを受け東京株式市場でも半導体関連株の一角が買われる展開となり全体指数を押し上げた。日経平均の上げ幅は300円を超え、節目の4万円を上回る場面もあった。外国為替市場で円安に振れたこともハイテク株中心に追い風となった。
しかし、買いの勢いは弱かった。機関投資家の益出しの動きが全体相場の上値を押さえ、その後日経平均は値を消す形となり、マイナス圏に沈む場面もあった。東エレクなど半導体関連に買いが波及した。
前日の米半導体株高などを受け、一部の海外投資家が日本の主力株に買いを入れる動きが相場を下支えした。外国為替市場での円安・ドル高の進行も、輸出関連の一角の支えとなった。中小型株の下落が目立つなかで、主力大型株で構成する「TOPIXコア30」は相対的に堅調に推移した。
午後に日経平均は前日比95円安(0.23%安)の3万9707円まで下げる場面があった。東証プライム市場では8割以上の銘柄が下落するなど、株価指数に連動するパッシブ投資家の益出しがきょうも続いているとの見方があった。