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【大引け概況】

2日の日経平均株価は反発し、終値は前日比35円82銭(0.09%)高の3万9838円91銭だった。
 
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朝方は買い先行でスタートし、寄り後もいったんは水準を切り上げ4万円台を回復する場面もあった。しかし、その後は買いが続かず上げ幅を縮小した。前日の米国株市場ではNYダウは安かったものの、ナスダック総合株価指数は小幅ながら高く引け、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇した。
 
これを受け東京株式市場でも半導体関連株の一角が買われる展開となり全体指数を押し上げた。日経平均の上げ幅は300円を超え、節目の4万円を上回る場面もあった。外国為替市場で円安に振れたこともハイテク株中心に追い風となった。
 
しかし、買いの勢いは弱かった。機関投資家の益出しの動きが全体相場の上値を押さえ、その後日経平均は値を消す形となり、マイナス圏に沈む場面もあった。東エレクなど半導体関連に買いが波及した。
 
前日の米半導体株高などを受け、一部の海外投資家が日本の主力株に買いを入れる動きが相場を下支えした。外国為替市場での円安・ドル高の進行も、輸出関連の一角の支えとなった。中小型株の下落が目立つなかで、主力大型株で構成する「TOPIXコア30」は相対的に堅調に推移した。
 
午後に日経平均は前日比95円安(0.23%安)の3万9707円まで下げる場面があった。東証プライム市場では8割以上の銘柄が下落するなど、株価指数に連動するパッシブ投資家の益出しがきょうも続いているとの見方があった。
 

 

国内機関投資家が運用指標とする東証株価指数(TOPIX)は続落し、終値は6.77ポイント(0.25%)安の2714.45だった。チャート上で下値支持とみられていた25日移動平均(2720近辺、2日時点)を下回って終えた。

JPXプライム150指数は続落し、2.16ポイント(0.18%)安の1186.89で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆4002億円、売買高は17億3605万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は286。値下がりは1344、横ばいは22だった。
 
業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、保険業などが上昇。下落は海運業、ゴム製品、陸運業、空運業など。
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロン、ディスコの半導体製造装置大手が売買代金上位3傑を占め、いずれも買い優勢だったほか、ルネサスエレクトロニクス、TOWAが高く、KOKUSAI ELECTRICは大幅高に買われた。JTが上昇、日本製鉄も物色人気。日本電子、レノバが値を飛ばした。トレンド、日東電工、富士フイルムが上げた。
 
半面、アドバンテストが売りに押され、野村マイクロ・サイエンスも軟調。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも冴えない。三井E&Sが大幅下落となり、しまむらの下げも目立つ。ファナックや中外薬、テルモも下げた。さくらインターネットが急落、Orchestra Holdings、日本農薬なども大幅安。日本M&Aセンターホールディングスも安い。