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【大引け概況】


2日の日経平均株価は3営業日ぶりに小幅反落し、前日比15円53銭(0.06%)安の2万7663円39銭で終えた。
 
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 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間3日未明に控え、利益確定売りがやや優勢だった。好決算銘柄への買いは相場を支えた。
 
きょうの日経平均は前日終値をはさみ狭いレンジでの推移となった。
前日の米国株市場では発表された経済指標が事前予測を上回ったことで、金融引き締めに対する警戒感が買いを手控えさせた。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を目前に控え、積極的に買い向かう動きは見られず、小幅に安い水準で推移した。これを受けて東京株式市場でも模様眺めムードの強い展開となった。好決算を発表した銘柄に投資資金が集まり全体相場を支えたが、それ以外は総じて買いが見送られる地合いだった。取引開始直後から為替が急速な円高に振れたが、株式市場に与える影響は限定的だった。
 
東京株式市場は3日が文化の日で休場とあって特に手控えムードが広がりやすかった。一方、決算発表を受けた個別物色は活発だった。ソニーGなどの上昇が目立った。
 
注目されるFOMCでは0.75%の利上げはほぼ織り込まれており、12月の利上げ幅がどうなるのかを探りたいと考える向きが多く、パウエルFRB議長発言などに注目している。仮にタカ派的なものになれば、再び米国株が調整し、日本株にも悪影響が出るのは必至だろう。一方、ハト派的な結果となれば、米金利の上昇一服から米国の景気減速リスクも和らぐことから、先高期待に向かわせよう。
 

東証株価指数(TOPIX)は小幅に3日続伸し、前日比1.96ポイント(0.10%)高の1940.46で終えた。9月20日以来1カ月半ぶりの高値。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆3798億円。売買高は14億3069万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1019と、全体の約55%だった。値上がりは739、変わらずは79銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、サービス業、化学などが下落した。上昇は鉱業、鉄鋼、水産・農林業など。
 
個別では、ソニーグループが大幅高に買われ、ソフトバンクグループ(SBG)も買いが優勢、日本製鉄も値を上げた。パナソニック ホールディングスが急伸、TDK、SUBARU、KDDIなども高い。三菱商事もしっかり。サンゲツが値上がり率トップに買われ、日本冶金工業、スミダコーポレーションが急騰した。ペガサスミシン製造も値を飛ばした。三井松島ホールディングスも商いを伴い上昇した。JVCケンウッドも活況高だった。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連が値を下げ、花王が大幅安。三菱重工業、第一三共、ファナックも下落した。ブイキューブがストップ安に売り込まれ、LITALICOも急落。サイバーエージェント、日本酸素ホールディングスなどの下げも目立つ展開となっている。