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【大引け概況】
26日の日経平均株価は反発した。大引けは前日比451円28銭高の2万1428円39銭だった。
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上げ幅は2月12日(531円高)以来の大きさだった。
 
前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を好感し、25日に株価が急落して値頃感の増した銘柄を中心に取引開始直後から買いが優勢だった。午後は時間外取引で米株先物が値上がりしたことから「米国発の世界株安は回避される」との見方が広がって株価はさらに上昇し、全面高で大引けを迎えた。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=110円前半とやや弱含んだのも投資家心理を上向かせた。
 
26日は3月期決算銘柄の配当や株主優待の権利付き売買最終日だった。このため、商社、航空会社、飲食業など配当利回りが高かったり、株主優待が手厚かったりする銘柄を中心に「個人投資家による小口の買い注文が多かった」という。
また、配当金の再投資に絡んだ株価指数先物の買いが入るとの観測から先回り的な買いが膨らんでいた。「前日に大量の売りを出した短期売買ファンドが買い戻しを急いだ」との見方が出ていた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比354.66ポイント高の1万4385.63だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、40.53ポイント高の1617.94で終えた。
 
大引けで配当の再投資に絡んだ売買が膨らみ、東証1部の売買代金は概算で3兆2338億円と2018年12月21日以来、およそ3カ月ぶりの高水準だった。売買高は17億4104万株。東証1部の値上がり銘柄数は2001と、全体の9割を超えた。値下がりは116、変わらずは23だった。
業種別株価指数はその他製品、電気機器、医薬品、卸売業、空運業など全33業種が上昇した。
 
個別では、任天堂が断トツの売買代金で大幅高、ダイキンや京セラ、キーエンスも高い。前日まで2日連続ストップ安のエーザイも反発。武田薬品工業、塩野義やアステラスなど医薬品株の上げも目立った。ヤマトHDやJR東海など陸運株が大きく上昇。オリエンタルランドが堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループも買いが優勢だった。enishがストップ高、マネーパートナーズグループも活況高。日本電波工業、小森コーポレーションも大きく買われた。サイバーエージェントも物色人気だった。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)が冴えず、ZOZOも売りに押された。あおぞら銀行も軟調。ディー・エル・イーが利食われ、ジャパンエレベーターサービスホールディングスも大幅安。住友不、インターネットイニシアティブ、レーザーテックなども下落した。
 
東証2部株価指数は前日比10.95ポイント高の6816.90ポイントと反発した。
出来高3970万株。値上がり銘柄数は298、値下がり銘柄数は148となった。
 
個別では、金下建設、旭松食品、北日本紡績、大丸エナウィンが昨年来高値を更新。省電舎ホールディングス、ウェルス・マネジメント、杉村倉庫、カワセコンピュータサプライ、栗林商船は値上がり率上位に買われた。
 
一方、福留ハム、ラピーヌが昨年来安値を更新。セーラー万年筆、理経、京葉瓦斯、石井表記、ハイパーは値下がり率上位に売られた。