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【大引け概況】
7日の日経平均株価は3日続伸し、前日比373円88銭高の1万8950円18銭で終えた。
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NYダウが前週末比1627ドル高と急伸。新型コロナによる死者数の伸びが鈍化したことなどが評価された。これを受けた、この日の東京株式市場で日経平均株価は急伸し、上昇幅は一時500円を超し1万9000円台を回復する場面があった。
後場に入ってからは、売りが優勢で日経平均は一時マイナス圏に下落したが、引けにかけ買い戻しが膨らみ、結局300円を超える上昇で取引を終えた。
 
欧米では厳しい移動制限などによるウイルス感染抑止効果が出始めているが、日本国内については「7日に緊急事態が宣言され、これから外出自粛が本格化する。効果が出るには時間がかかり、まだ予断を許さない」という。
 
世界的に株価は上昇基調だが、2019年度決算は厳しそうで、今年度業績を予想ができない企業が少なくないと思われる。「決算が発表される今月下旬以降、株価が再度大きく下がる恐れがある」など、警戒姿勢を崩さない市場関係者は多い。
 
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比244.63ポイント高の1万2599.59だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、26.91ポイント高の1403.21で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8231億円。売買高は17億351万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1877と、全体の9割近くを占めた。値下がりは255銘柄、変わらずは36銘柄だった。
 
業種別株価指数は33業種すべて上昇し、ガラス・土石製品、サービス業、ゴム製品、金属製品、建設業の上昇率が大きかった。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが高く、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株やトヨタ自動車やホンダ、SUBARU、スズキ、マツダなど自動車株が値を上げた。ANAホールディングスや日本航空、ガイシ、クラレ、東ソー、住友化も急伸した。農業総合研究所はストップ高に買われた。
 
半面、富士フイルムホールディングスやデンカが反落。KDDIや花王、イオンが値を下げた。緊急事態宣言による外出の自粛が警戒され三越伊勢丹ホールディングスや高島屋、エイチ・ツー・オー リテイリングなど百貨店株が値を下げた。デンカや富士フイルム、ブイキューブや興研が下落した。
 
東証2部株価指数は前日比152.23ポイント高の5361.03ポイントと続伸した。
出来高5576万株。値上がり銘柄数は358、値下がり銘柄数は71となった。
 
個別では、鉄人化計画、くろがね工作所がストップ高。ギグワークスは一時ストップ高と値を飛ばした。ツヴァイ、木村工機、大都魚類は年初来高値を更新。ビットワングループ、エムジーホーム、アサヒ衛陶、価値開発、ボーソー油脂が買われた。
 
一方、FRACTALE、ヤスハラケミカル、櫻護謨、東京汽船が年初来安値を更新。新内外綿、昭和化学工業、ファインシンター、アイスタディ、さいか屋が売られた。