朝方は売り先行で始まったが、短期志向の投資家から買いが入り、小幅高となっていた。
今週に入って米株式相場が続伸するなか、日本株の出遅れ感に着目した買いが内需の情報通信セクターなどに集まり、相場全体を支えた。
一方で、市場参加者不足で一段の上値を追うエネルギーには乏しく、外国為替市場で円が対ドルでじり高となったことも売りを促し、再び下げに転じた。原油安を背景に資源関連や石油セクターが売られた。
また、不正移民問題を巡る米国とメキシコの協議は進展がみられず、米国による対メキシコ関税発動に対する警戒感が根強い。協議はきょう再開する予定だが、トランプ米大統領は合意に至らなかった場合、10日にメキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課す姿勢を崩していない。様子見をする姿勢の投資家が多いと同時に、日産自など自動車株の一部に売りがでた。
市場では「米国が中国との貿易問題に加え、メキシコとの貿易交渉が本格化するなか、先行きの景況感に対する警戒もあり、短期的な投資家以外は積極的にポジションを取りづらい状況が続きそうだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比41.89ポイント安の1万3566.27だった。東証株価指数(TOPIX)は5.17ポイント安の1524.91だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8427億円、売買高は10億6841万株だった。値下がり銘柄数は1400銘柄、値上がり649銘柄、変わらず92銘柄だった。