朝方から内需銘柄を中心に買いが優勢だった。買い戻しや押し目買いが入ったが、上値では買いが細って日経平均株価は2万1500円台で頭打ちとなり、前日の高値を上回る場面はなかった。
米国と中国の貿易交渉進展に対する期待感や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受けた当面の利上げ見送り観測、中国・上海などアジア株式市場の堅調などが、東京株式市場の株高材料となった。午後になって株価指数先物にまとまった買いが入ったことも「市場参加者に安心感を与えた」という。
医薬品株や内需関連株を中心に堅調に推移し、徐々に上げ幅を広げ、後場終盤には一時2万1578円81銭(前日比129円42銭高)まで上昇した。その後は一服ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。ただ節目の2万1600円に近づくと3月の決算期末をにらんだ国内金融機関などからの戻り売りが出て上値が重くなった。
JPX日経インデックス400も反発。終値は前日比26.41ポイント高の1万4393.69だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.22ポイント高の1620.42で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3924億円と4営業日ぶりに2兆円を超えた。株価指数への組み入れ株数変更に伴う売買が大引けにかけて膨らんだ。売買高は12億3574万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1153と全体の5割強を占めた。値下がりは893、変わらずは83だった。