朝方は、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が懸念され、21日の米国株式が下落した流れを受け、寄り付き直後に2万3831円10銭(前日比33円46銭安)まで弱含んだ。
その後は前日に下落した半導体関連や電子部品を中心に買い戻しが見られた。アジア株が堅調に推移したことで新型肺炎への過度な警戒感が和らいだことも、相場の支えとなった。
この日は午前中に中国政府が新型肺炎の患者数440人、死者9人と発表したが、「想定の範囲内で、投資家心理は回復し、買い意欲が強まった」という。上海株が底堅く、香港株が反発したことも追い風となり、日経平均は心理的節目の2万4000円台を回復した。
新型肺炎について「中国人が国内外に移動する春節後の状況を見極めない限り、懸念は消えない」と警戒感は強い。
市場関係者からは「欧米圏や日本など中国の外に感染が拡大し続ければ、日経平均の下落要因になる」との指摘も出ていた。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、終値は前日比9.16ポイント高の1744.13だった。JPX日経インデックス400も反発し、終値は前日比91.67ポイント高の1万5608.92だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8868億円と3日連続で2兆円を下回った。売買高は10億180万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1286、値下がりは758、変わらずは115だった。