前週末の米株式市場でダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新し、投資家心理が改善。円相場も円安方向に振れており、自動車など輸出関連銘柄を中心に買いが入った。前週末に日経平均は485円下げており、押し目買いが入りやすかった。
26日の米ダウ工業株30種平均は連日で過去最高値を更新した。
寄り付きは下落。23年12月PCEコア指数がインフレの鈍化を示し、投資家心理を支えた一方、利益確定の売りや長期金利の上昇などが重石となった。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。ナスダック指数は7日ぶりに下落した。
米景気のソフトランディング(軟着陸)の観測が強まっており、東京株式市場でも買い安心感につながった。
外国為替市場で円相場が円安方向に振れ、自動車株など輸出関連銘柄に買いが目立った。銀行や鉄鋼にも買いが入るなど、バリュー(割安)株買いの色彩が強かった。
30銘柄の主力大型株で構成する「TOPIXコア30」は1.59%高だった。海外投資家の先高観は根強く、前週末の下落を受けて押し目買いが入ったとの見方があった。ただ、積極的に上値を追うムードは限定的だった。3万6000円台では短期筋を中心に利益確定売りが出やすく、相場の上値を抑えた。