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【大引け概況】
12日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比267円59銭安の2万8230円61銭で終えた。
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朝方は、米インフレ懸念を背景に11日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。きのう大幅に3日続伸した反動や、時間外取引での米株価指数先物安もあって、下げ幅を拡大し、一時2万8166円38銭(前日比331円82銭安)まで下落した。
中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとして意識された。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなり、2万8200円台前半で推移した。
 
原油高で米長期金利の先高観が強まり、成長(グロース)株を中心に売りが出た。
米原油先物は11日に一時1バレル82ドル台に乗せ、約7年ぶりの高値を付けた。原油高による国内企業のコスト増の懸念も日本株の売りにつながった。業種別では空運や陸運、ガスの下げが目立った。
 
一方、自動車など輸出関連株の一部には買いが入り、相場全体を下支えした。外国為替市場で円相場が1ドル=113円台半ばまで円安・ドル高が進み、輸出採算の改善期待が高まった。原油高を背景にINPEXや石油元売りなど資源関連も買われた。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落。東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落し、前日比13.90ポイント安の1982.68で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5637億円と8月30日以来の低水準だった。売買高は11億3493万株。東証1部の値下がり銘柄数は1743と、全体の約8割を占めた。値上がりは375、変わらずは65銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では、電気・ガス業、空運業、小売業などの下落が目立った。上昇は鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属など。
 
 
個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ(SBG)が軟調、ファーストリテイリングも大きく値を下げた。東京エレクトロンやアドテスト、レーザーテック、キーエンスなども冴えない。リクルートホールディングスも軟調。ベイカレント・コンサルティングが安い。ライクが急落、コスモス薬品も大幅安。新日本理化も大きく水準を切り下げた。
 
半面、SUMCOが高く、トヨタ自動車、日産自動車など自動車株も堅調、三菱商事も買われた。任天堂がしっかり、INPEXも値を上げた。ジェイ エフ イー ホールディングスなど鉄鋼株も買いが優勢だった。ローツェがストップ高に買われ、東邦亜鉛、松田産業、大平洋金属、新日本電工、三菱商、トヨタは上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比26.50ポイント安の7696.50ポイントと5日ぶり反落した。
出来高は1億7226万株。値上がり銘柄数は147、値下がり銘柄数は250となった。
 
個別ではオーミケンシが年初来安値を更新。ミズホメディー、セキド、理経、京進、青山財産ネットワークスが売られた。
 
一方、倉庫精練がストップ高。コメ兵ホールディングス、ウェルス・マネジメント、スーパーバッグ、伊勢化学工業、コンテックなど7銘柄は年初来高値を更新。富士ソフトサービスビューロ、石井表記、ラピーヌ、堺商事、グローバルダイニングが買われた。