きょうの東京株式市場はリスク選好の地合いだったが、日経平均はほぼ寄り付き天井となり、途中はマイナス圏突入寸前まで値を消す場面もあった。前日の米国株市場でNYダウとS&P500指数が揃って最高値を更新、ナスダック総合株価指数も上昇したことで買い安心感が浮上、日米の長期金利の上昇を背景に、外国為替市場で1ドル=149円台半ばまで円安が進んだことも相場の下値を支えた。朝方に日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、その後は売りに押される場面も目立った。日本時間今晩に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)を前に積極的な買いも入りにくく、前日に上昇した半導体関連などが利益確定の売りに押された。
朝高後は伸び悩み、前日終値近辺まで上げ幅を縮小する場面があった。日経平均は心理的節目の4万円に接近しているうえ、大引け後にはファストリなど小売り大手の決算発表も相次ぐとあって、上値では利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。
米国では週末にJPモルガンなど大手金融企業の決算が予定されており、来週の連休明けから決算発表が本格化する。
そのため、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいタイミングだろう。なお。国内では取引終了後に、ファーストリテが2024年8月期決算を発表。売上高、利益ともに市場予想を上回っての着地だった。25年8月期計画も予想を上回っており、指数インパクトの大きい値がさ株でもあるため、相場をけん引するかが注目されそうだ。