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【大引け概況】


10日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比102円93銭高の3万9380円89銭だった。

 
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きょうの東京株式市場はリスク選好の地合いだったが、日経平均はほぼ寄り付き天井となり、途中はマイナス圏突入寸前まで値を消す場面もあった。前日の米国株市場でNYダウとS&P500指数が揃って最高値を更新、ナスダック総合株価指数も上昇したことで買い安心感が浮上、日米の長期金利の上昇を背景に、外国為替市場で1ドル=149円台半ばまで円安が進んだことも相場の下値を支えた。朝方に日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、その後は売りに押される場面も目立った。日本時間今晩に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)を前に積極的な買いも入りにくく、前日に上昇した半導体関連などが利益確定の売りに押された。
 
朝高後は伸び悩み、前日終値近辺まで上げ幅を縮小する場面があった。日経平均は心理的節目の4万円に接近しているうえ、大引け後にはファストリなど小売り大手の決算発表も相次ぐとあって、上値では利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。
 
米国では週末にJPモルガンなど大手金融企業の決算が予定されており、来週の連休明けから決算発表が本格化する。
そのため、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいタイミングだろう。なお。国内では取引終了後に、ファーストリテが2024年8月期決算を発表。売上高、利益ともに市場予想を上回っての着地だった。25年8月期計画も予想を上回っており、指数インパクトの大きい値がさ株でもあるため、相場をけん引するかが注目されそうだ。

 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は5.43ポイント高の2712.67だった。JPXプライム150指数も続伸し、2.09ポイント高の1223.50で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆5288億円、売買高は15億675万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は646。値下がりは939、横ばいは60だった。
 
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、保険業、銀行業、医薬品などが上昇。下落は小売業、サービス業など。
 
個別では、為替が1ドル149円台に乗せていることなどから、トヨタ自動車、スズキ、SUBARU、ホンダなど自動車関連銘柄の一角が買われたほか、Jフロントはポジティブな証券会社のレポートが材料視されて上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いが優勢だった。このほか、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテイリング、ニコン、リコー、住友電工、クボタなどが買われた。ライオンが値上がり率首位に買われ、三光合成も急伸をみせた。リソー教育も大きく水準を切り上げている。
 
半面、売買代金首位となったレーザーテックをはじめディスコ、東京エレクトロンなどの半導体製造装置関連主力株が軟調。川崎重工業も売られた。リクルートホールディングスが冴えず、24年3-8月期純利益が前年同期比76%減と発表したイオンの急落が目立っている。このほか、ラウンドワンが値下がり率トップに売り込まれ、ベルシステム24ホールディングス、ミガロホールディングスも大きく値を下げた。サイゼリヤも安い。
資生堂、ファナックなど中国関連銘柄の一角もさえない。また、京成電鉄、ルネサスエレクトロニクス、TOPPANホールディングス、フジクラ、NEC、中外製薬などが売られた。