朝方は前日の米株安が嫌気され、日経平均株価は前日比93円安まで下げ幅を広げた。
ただ、2万3400円を割る水準では押し目買いも入り、前引け前にはプラス圏に切り返す場面もあった。後場は前日終値を挟み小動きだった。
米国の対中制裁関税「第4弾」の完全発動の期日を控える中、両国の歩み寄りを示すニュースがなく、見送り商状となった。また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)理事会も行われる。「重要イベント待ち」で様子見となる市場参加者が多かった。
任天堂やソニーなど市場の成長期待が強い銘柄を物色する動きも一部にみられたが、相場全体は「先物の持ち高調整が中心」との声があった。長期金利が一時9カ月ぶりにゼロ%に上昇したものの、金融株の反応は限定的だった。
市場からは「対中制裁関税『第4弾』の発動期限15日に向けてイベントが相次ぎ、確認するまで動けない状態だ。ただ、週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、コール(買う権利)・オプションの建て玉が読みにくく、水曜日に思惑的な先物売買が出る可能性もある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに小反落し、1.30ポイント安の1720.77で終えた。
JPX日経インデックス400も4営業日ぶりに小反落。終値は前日比7.57ポイント安の1万5368.54だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆9042億円。売買高は10億4711万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1035。値上がりは989、変わらずは133銘柄だった。