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【大引け概況】
10日の日経平均株価は4営業日ぶりに小反落し、終値は前日比20円51銭安の2万3410円19銭だった。
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朝方は前日の米株安が嫌気され、日経平均株価は前日比93円安まで下げ幅を広げた。
ただ、2万3400円を割る水準では押し目買いも入り、前引け前にはプラス圏に切り返す場面もあった。後場は前日終値を挟み小動きだった。
 
米国の対中制裁関税「第4弾」の完全発動の期日を控える中、両国の歩み寄りを示すニュースがなく、見送り商状となった。また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)理事会も行われる。「重要イベント待ち」で様子見となる市場参加者が多かった。
 
任天堂やソニーなど市場の成長期待が強い銘柄を物色する動きも一部にみられたが、相場全体は「先物の持ち高調整が中心」との声があった。長期金利が一時9カ月ぶりにゼロ%に上昇したものの、金融株の反応は限定的だった。
 
市場からは「対中制裁関税『第4弾』の発動期限15日に向けてイベントが相次ぎ、確認するまで動けない状態だ。ただ、週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、コール(買う権利)・オプションの建て玉が読みにくく、水曜日に思惑的な先物売買が出る可能性もある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに小反落し、1.30ポイント安の1720.77で終えた。
JPX日経インデックス400も4営業日ぶりに小反落。終値は前日比7.57ポイント安の1万5368.54だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9042億円。売買高は10億4711万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1035。値上がりは989、変わらずは133銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス業、パルプ・紙、輸送用機器の下落が目立った。上昇はその他製品、医薬品、水産・農林業など。
 
個別では、トヨタやスズキが下落。東京エレクトロンやTDKが安く、ファストリやファナック、ソフトバンクグループ(SBG)、キーエンスなど値がさ株も軟調だった。日本電産が売りに押され、エーザイも安い。東京電力ホールディングスはじめ電力株も総じて下落した。トクヤマ、ヤマトホールディングス、アイスタイル、サイバーエージェントなども売られた。
 
一方、任天堂が群を抜く売買代金をこなし連日で1000円を超える上昇、武田薬品工業、第一三共や中外薬が上昇。ファミマやコナミHDが堅調だったほか、ソニー、太陽誘電が高い。エクセルがストップ高に買われ、学情、いであも値を飛ばした。昭和電線ホールディングス、テレビ朝日ホールディングス、千趣会も大きく上昇した。
 
 
東証2株価部指数は前日比17.61ポイント安の7192.75ポイントと3日ぶり反落した。
出来高1億1781万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は199となった。
きょう東証2部に上場したテクノフレは公開価格の900円を18%上回る1062円で初値を付けた。終値は1071円だった。金属製管継ぎ手などの製造販売を手掛ける。
 
個別では、魚喜、東京ボード工業が年初来安値を更新。大和重工、ウェルス・マネジメント、図研エルミック、アジア航測、イムラ封筒が売られた。
 
一方、アイケイがストップ高。インスペックは一時ストップ高と値を飛ばした。日本和装ホールディングス、ダイナックホールディングス、パシフィックネット、アールエイジ、情報企画など22銘柄は年初来高値を更新。アイスタディ、フリージア・マクロス、昭和飛行機工業、ラピーヌ、C&Gシステムズが買われた。