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【大引け概況】

26日の日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比493円92銭(1.26%)高の3万9667円07銭だった。4月9日以来およそ2カ月半ぶりの高値。
 
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きょうはリスクオンの地合いが鮮明となった。前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて軟調だったが、米国株市場で流れが変わった。NYダウは6日ぶりに反落したものの、ここ調整局面にあった半導体セクターなどハイテク株が広範囲に買い戻され、ナスダック総合株価指数が急反発したことがポジティブ視された。エヌビディア<NVDA>が大幅反発したことでセンチメントが強気に傾き、これを受けて日経平均寄与度の高い値がさの半導体製造装置関連に買いを誘導、全体を押し上げる格好となった。
東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさの半導体関連が買われた。
 
日経平均は朝方買い一巡後に一瞬弱含みで推移する場面はあったが、その後は先物主導でインデックス買いが流入し上げ幅を広げる展開に。一時は600円超の上昇で3万9800円近くまで上昇した。
 
25日の米株式市場では前の日までの3日続落で13%近く下げていたエヌビディアが6%強上昇する大幅高となった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数と主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が反発したことで、日本の半導体関連株の先高観も強まった。
 
前日に新中期経営計画を発表したアドテストが7%高、東エレクは3%強上昇し、2銘柄で日経平均を約220円押し上げた。半面、前日まで上昇が目立ったトヨタや日本製鉄など時価総額の大きいバリュー(割安)株の一角は利益確定売りに押された。
 
市場関係者は、「足元で米長期金利が落ち着きを見せていることで高PER(株価収益率)株に対する買いが増えてきた」と話す。証券アナリストが担当企業の2025年3月期業績予想を上方修正するケースも出てきており「外国人投資家の日本株に対する不安感が後退している」との見方も示した。
 
さて、東京株式市場は幅広く買われて水準を一段と切り上げる1日に。米長期金利の落ち着きや足元の円安基調の強さから企業業績の上方修正期待が改めて高まっている。先物に関しては外国人が継続買いしており上値はもう少し伸ばしそうだ。上場全銘柄で算出する指数トピックスは終値で2800の大台へ。年初来高値をつけた3月22日以来、今年2番目の高さで取引を終えている。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は15.58ポイント(0.56%)高の2802.95だった。終値での2800台は3月22日以来、3カ月ぶり。JPXプライム150指数は7日続伸し10.87ポイント(0.89%)高の1235.62で終え、連日で過去最高値を更新した。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆2538億円、売買高は15億7703万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は985。値下がりは590、横ばいは70だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、サービス業、精密機器などが上昇。石油・石炭製品、海運業、ゴム製品などが下落した。
 
個別では、売買代金で断トツとなったディスコが大幅高に買われたほか、売買代金2位から4位を占めたレーザーテック、アドバンテスト、東京エレクトロンの半導体製造装置大手各社がいずれも活況高となり、日経平均を押し上げる格好となった。また、ソフトバンクグループ(SBG)も堅調、キーエンスもしっかり。リクルートホールディングスも値を上げた。サワイグループホールディングスが値上がり率トップに買われ、住友ファーマ、TDK、中外薬、三菱UFJも高い。
 
半面、トヨタ自動車がやや売り物に押され、ソシオネクストも冴えない動き。三菱商事も軟調、三井E&Sも値を下げた。KDDIやニトリHDは売られた。ブックオフグループホールディングスが急落となり、スギホールディングスも大幅安。クスリのアオキホールディングス、フロンティア・マネジメント、日本ケミコンなども株価水準を切り下げた。