前日の米株市場で高級衣料や化粧品といった中国関連銘柄が買われた流れを引き継いだ。資生堂など訪日外国人(インバウンド)関連に連想買いが膨らんだ。
後場は、個人投資家投資家の売りも多く伸び悩んだ。一般教書演説は無事通過したが、材料に欠き物色意欲が鈍った。終盤には2万860円99銭(同16円54銭高)まで上げ幅を縮める場面があった。
好業績が確認されれば上値を試すきっかけになると注目されたトヨタの連結決算は、今期の純利益予想が下方修正され、肩透かしに終わった。堅調な業績に押し上げられた株高への期待が薄れ、「日経平均の上値は一段と重くなる」との声が上がっていた。
市場からは「日経平均2万1000円を前に押し戻され、2日連続の陰線となり、上値の重さが改めて意識される。ただ、売りを仕掛けても追随する動きにはならず下値も堅い。要はきっかけさえあれば、突破できる状況だ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸し、終値は前日比3.54ポイント高の1万4056.70だった。東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、0.75ポイント安の1582.13で終えた
東証1部の出来高は12億5015万株、売買代金は2兆2858億円。騰落銘柄数は値上がり936銘柄、値下がり1106銘柄、変わらず85銘柄。