日経平均は前日までのおよそ1000円下落の反動や前日の米株式相場の急速な下げ渋りで投資家心理の悪化に歯止めがかかり、現物株への見直し買いや株価指数先物の売り方による買い戻しが相場全体を押し上げた。
朝方は、自律反発に期待した買いが先行した。前場早々に2万1734円94銭(前日比233円32銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は上げ幅を縮小して一時2万1506円45銭(同4円83銭高)まで押し戻され、前引けにかけて小高い水準で停滞した。
後場は、盛り返した。円が対ドルで伸び悩むとともに買い戻しを誘い、大引けにかけて堅調に推移した。市場では、日銀のETF買いとの声も聞こえた。
「買い先行後にすかさず戻り売りが出るなど物色動向は落ち着かなかった」という印象だった。
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長逮捕のニュースはひとまず消化されたものの、米中貿易戦争激化に対する懸念は残り、投資家の慎重姿勢が表れた。
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反発。終値は前日比102.95ポイント高の1万4336.16だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆5406億円。売買高は13億7189万株だった。
東証1部の値上がりは1016、値下がり銘柄数は1028、変わらずは78だった。