前日の米国株上昇を受けて日経平均株価は小幅高でスタート。米中間選挙の開票速報で民主党優勢と伝わると軟化したが、その後、共和党が健闘していると報じられると急速に切り返すなど前場は不安定だった。後場になって米上下院の勢力図が固まると日経平均の動きも縮小。終盤は手じまい売りなどに押された。
また、中国・上海株式相場が下げ幅を広げたことも相場の重荷となった。
米議会は上院が共和党、下院が民主党のねじれ状態となり、今後、法案が円滑に成立しなくなる可能性はある。ただ、「ねじれ状態は予想されていたことで、株式市場には織り込み済みの材料だった」とされ、この日の東京株式市場では特に悪材料にはならなかった。
別の市場関係者は欧州連合からの離脱を問うた英国の国民投票やトランプ氏が当選した大統領選挙の際に、予想外の結果に相場が大きく荒れたことに触れ、「無事に終わって良かった」と話していた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比75.44ポイント安の1万4630.37だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、6.92ポイント安の1652.43で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1154億円、売買高は16億8324万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1095、値上がりは939、変わらずは77だった。