朝方、前週末までの株価急落の反動で、買い戻しが強まった。
一巡後は伸び悩み、中国・上海総合指数の下げ幅拡大とともに下げに転じ、前引けにかけて小安い水準で推移した。後場は、再びプラス浮上して始まった。
昼休みの時間帯に中国・上海総合指数がいったん下げ渋り、日銀のETF(上場投資信託)買い期待も支えとして意識された。
ただ、その後の戻りは限定的で、後場取引の上海株の一段安を受けて再度マイナス圏に押し戻され、大引けにかけてさえない展開となった。東京株式市場では機械や電気機器、精密機器といった景気敏感株に嫌気した売りが出た。
市場からは「短期的には下値水準にきているが、いかんせん戻りが鈍い。下ヒゲを付けようが、5日連続の陰線では買い意欲がないとしか言いようがない。場中は、上海指数や時間外の米株先物をにらんでの動きであり、国内決算だけではどうしもない」との声が聞かれた。
時価総額の比較的小さい中型や小型の下げが目立った。新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数が約4%下落。「個人投資家が新興株の下げでうまれた損失を穴埋めするため、含み益を確保できていた東証1部の中小型株に換金売りを出した」という。
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前週末比41.72ポイント安の1万4098.18と、連日で年初来安値を更新した。
東証株価指数(TOPIX)も3日続落。6.45ポイント安の1589.56で終え、2017年6月以来およそ1年4カ月ぶりの安値水準となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆5060億円、売買高は13億7332万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1402、値上がりは638、変わらずは69銘柄だった。