朝方は強気優勢の地合いで日経平均は続伸歩調にあった。前日の米国株市場で主要3指数が揃って上昇し、ナスダック総合指数とS&P500指数は過去最高値を更新しており、東京株式市場もこの流れを引き継ぐ形となった。
しかし、日経平均は前日までの2営業日で700円以上の上昇をみせていたこともあり、その後は目先筋の利益確定の動きが表面化する形に。2万7000円台後半では売り圧力が強まり、急速に値を消す展開を強いられた。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されている以外は、明確なマイナス材料は見当たらないものの、国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が高水準で推移していることも引き続き重荷となった。
市場では「25日移動平均(2万7650円近辺)を上回る水準で戻り待ちの売りが出やすい」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に3日続伸。終値は前日比3.01ポイント高の1万7429.23だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に3日続伸し、1.46ポイント高の1935.66で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1187億円。売買高は9億1254万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1061、値上がりは1010、変わらずは119だった。