きょうの東京市場は買い優勢のなかもやや気迷いムード。前週末の米国株市場で主要株指数の上値が重い展開だったことで手掛かり材料に乏しかったが、朝方は買い意欲旺盛のなか日経平均は上値追い基調を強めた。上げ幅は一時400円を超える場面もあった。
米追加経済対策や新型コロナワクチンの普及が進むなか、景気回復への期待が引き続き海外投資家を中心とする買いを誘っている。半導体関連が大きく買われ全体指数押し上げに寄与した。ただ、後場は利益確定の動きが強まり、日経平均は終盤にかけ上げ幅を縮小した。明日が天皇誕生日の祝日に伴う休場ということもあって、売買代金は前週末と同水準の2兆4000億円台とやや厚みを欠いている。
業種別では空運や海運、非鉄などが買われた。19日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇したことで、東エレクなど半導体関連株も高かった。
市場では「日米とも企業業績の回復が想定以上に進んでいる。米長期金利の上昇も景気回復のためで、ネガティブに見ている中長期の投資家は少ない」との見方があった。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発し、終値は前週末比75.66ポイント高の1万7539.80だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反発し、9.40ポイント高の1938.35で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4636億円。売買高は12億5043万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1542と、全体の約7割を占めた。値下がりは577、変わらずは75だった。