朝方は買い優勢で始まったもののその後は次第に売り優勢に傾いた。後場は持ち直す動きをみせたが上値の重い展開で、日経平均は小動きに終始した。
半導体関連の一角などが上昇し、買いがやや優勢だった。
ただ、国内経済の停滞感や、27日からの米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に様子見ムードが強く、香港・上海株が軟調だったこともあり、前場中ごろを過ぎると度々マイナスに転じる場面があった。
東エレクやアドテストといった半導体関連の一角に買いが入り相場を支えた。空運や鉄道などには新型コロナウイルスのワクチン普及期待を先取りした買いも入った。軟調に推移した香港ハンセン指数や上海総合指数と比べると日経平均は底堅さも見られた。
米国では27日に経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を控える。テーパリング(量的金融緩和の縮小)開始の時期などを見極めようとする投資家は多い。国内経済の停滞感が長期化するという懸念もあり、取引時間中は小幅安で推移する場面も目立った。午後に入ると相場は膠着感を強めた。
市場では「1部の主力銘柄の動きが鈍いことから、マザーズ銘柄を中心に、比較的、上値圧迫の少ない銘柄が物色される動きが続きそう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は1万7429.40と前日から横ばいだった。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落し、0.31ポイント安の1935.35で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆60億円と低調だった。売買高は8億6075万株と約1カ月半ぶりの低水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は1260と、全体の約6割だった。値下がりは826、変わらずは103銘柄だった。