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【大引け概況】
26日の日経平均株価は小幅反発し、前日比17円49銭高の2万7742円29銭で終えた。

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朝方は買い優勢で始まったもののその後は次第に売り優勢に傾いた。後場は持ち直す動きをみせたが上値の重い展開で、日経平均は小動きに終始した。
半導体関連の一角などが上昇し、買いがやや優勢だった。
ただ、国内経済の停滞感や、27日からの米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に様子見ムードが強く、香港・上海株が軟調だったこともあり、前場中ごろを過ぎると度々マイナスに転じる場面があった。
 
東エレクやアドテストといった半導体関連の一角に買いが入り相場を支えた。空運や鉄道などには新型コロナウイルスのワクチン普及期待を先取りした買いも入った。軟調に推移した香港ハンセン指数や上海総合指数と比べると日経平均は底堅さも見られた。
 
米国では27日に経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を控える。テーパリング(量的金融緩和の縮小)開始の時期などを見極めようとする投資家は多い。国内経済の停滞感が長期化するという懸念もあり、取引時間中は小幅安で推移する場面も目立った。午後に入ると相場は膠着感を強めた。
 
市場では「1部の主力銘柄の動きが鈍いことから、マザーズ銘柄を中心に、比較的、上値圧迫の少ない銘柄が物色される動きが続きそう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は1万7429.40と前日から横ばいだった。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落し、0.31ポイント安の1935.35で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆60億円と低調だった。売買高は8億6075万株と約1カ月半ぶりの低水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は1260と、全体の約6割だった。値下がりは826、変わらずは103銘柄だった。
 
業種別では空運や鉄鋼、陸運などが上昇した一方、パルプ・紙やその他製品、化学などが下落した。
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが4%近い上昇。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇し、東エレクなどの堅調ぶりも目立った。三菱UFJなどのメガバンク株は米長期金利の上昇でしっかり。NTTデータ、キッコマン、バンナムHDが上昇した。
 
一方、任天堂、郵船、ソニーGが軟調で、ソフトバンクGは小安い。塩野義は利益確定売り優勢で2%超下落した。ファナック、リクルート、セブン&アイも下げた。また、タカショーが好決算ながら材料出尽くし感から売られ、東証1部下落率上位に顔を出した。
 
東証2部株価指数は前日比17.89ポイント高の7559.84ポイントと4日続伸した。
値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は147となった。
 
個別では、レオクランがストップ高。シノブフーズ、ICDAホールディングス、バイク王&カンパニー、オーベクス、ヴィスコ・テクノロジーズなど8銘柄は年初来高値を更新。ユニバンス、川口化学工業、リミックスポイント、アルメディオ、クシムがり率上位に買われた。
 
一方、川本産業、イトーヨーギョーが年初来安値を更新。大丸エナウィン、北日本紡績、アクロディア、アウンコンサルティング、小池酸素工業が売られた。