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【大引け概況】
20日の日経平均株価は小幅に3日続落し、前日比48円22銭安の2万3816円63銭で終えた。
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米IT関連株などが上昇しNYダウが最高値を更新したこともあり、寄り付きの日経平均株価は値を上げて取引が始まったが、午前9時20分過ぎには前日比でマイナス圏に転じた。その後、一時100円を超す下げとなる場面があった。
 
円相場が1ドル=109円台前半と円高・ドル安方向に振れ、輸出関連株を中心に売りが広がった。決算期末を控えた海外ファンドがクリスマス休暇入りする前に利益確定売りを出したことや、国内の個人投資家が年末を前に節税対策の売りを出したことなども重荷となった。
 
一方、午後には日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ観測が浮上し、日経平均は上昇に転じる場面もあった。長期金利が約9カ月ぶりにプラス圏に浮上すると、保険など金融関連株の一角に買いが入った。
 
来週はクリスマスで海外市場が休場となる影響もあって大きなトレンドは出難いと考えられるが、とは言え、テクニカル面からは早期の5日線回復を見極めたいところであろう。
 
国内投資家の資金は中小型銘柄に偏ったため、「大型銘柄は買い手が少なく、値下がりしやすかった」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400は小幅に3日続落。終値は前日比28.06ポイント安の1万5481.19だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に3日続落し、3.04ポイント安の1733.07で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3923億円。売買高は13億1949万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は905、値上がりは1139、変わらずは114だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は、電気機器、輸送用機器、銀行業などが下落し、サービス業、陸運業、保険業は上昇した。
 
個別では、トヨタ自動車や日産自動車など自動車株や、ニコンやソニーやキヤノンなどハイテク株が軟調。キーエンスやファナックなど設備投資関連株も値を下げた。任天堂や武田薬品工業も安い。ソニー、富士フイルム、コマツ、トヨタも売られた。
 
半面、東京エレクトロンやアドバンテスト、SUMCOなど半導体関連株が堅調。楽天や昭和電工、国際石開帝石や出光興産も上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比8.26ポイント高の7269.65ポイントと続伸した。
出来高1億2733万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は235となった。
 
個別では、ダイトーケミックスがストップ高。田辺工業、弘電社、高田工業所、北海道コカ・コーラボトリング、アスモなど22銘柄は年初来高値を更新。ダイコー通産、恵和、上村工業、ラピーヌ、パシフィックネットが買われた。
 
一方、ジー・スリーホールディングス、レオクランが年初来安値を更新。カーチスホールディングス、東邦金属、ベース、ビート・ホールディングス・リミテッド、省電舎ホールディングスが売られた。