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【大引け概況】
28日の日経平均株価は続落し、前日比127円80銭安の2万3215円71銭で終えた。
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朝方から売り優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げをみせるなど、主要株指数が大幅安となり、その流れを受けて東京株式市場でも主力株中心に幅広く売られる展開を強いられた。
海外短期筋から株価指数先物に売りが出て、下げ幅は一時200円を超えた。
 
中国政府は新型肺炎の感染拡大を防止するため春節(旧正月)の連休延長を決めた。中国製造業の活動が止まれば、日本企業の受注高にマイナスになるとの見方から、業績が中国景気の変化に影響を受けやすい機械株などに売りが出た。
 
ただ売り一巡後は国内勢を中心に買いが入り、大引けにかけて下げ渋った。
日経平均の下げが続くなか、短期視点で売買する個人投資家による押し目買いが優勢になり、日経平均の下げ渋りにつながった。
 
市場関係者からは「米国など欧米圏で新型肺炎の患者が増加すれば、さらに投資家心理は悪化し、日経平均は2万3000円を割る」との声も出るなど予断を許さない状況は続いている。連休明けで取引を再開する29日の香港市場の動向も注目される。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比98.49ポイント安の1万5151.93だった。東証株価指数(TOPIX)は4日続落し、10.29ポイント安の1692.28で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1940億円。売買高は11億7125万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1335、値上がりは735、変わらずは89銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、鉱業、石油・石炭製品が下落し、上昇はその他金融業、空運業のみだった。
 
個別では、ソニー、東京エレクトロンが軟調、日本電産が売りに押され、キーエンスの下げも目立つ。SUMCO、コマツ、リクルート、ダイキン、ヤマハも安い。東洋シヤッターが急落、大幸薬品、シキボウ、富士製薬工業なども大きく下げた。KOAも大幅安。全取締役を解任する提案を撤回すると投資ファンドが発表し、商い高水準のレオパレス21が下落したほか、ヤマハも下値を探った。
 
半面、任天堂、ファーストリテイリングがしっかり、資生堂も頑強な値動きをみせた。アドバンテストも堅調。スズキや明治HDも買われた。小野測器が一時ストップ高となる人気、インソース、システムリサーチなども大幅高。アプラスフィナンシャルが物色人気となり、ダブル・スコープも買われた。
 
東証2部株価指数は前日比62.33ポイント安の7217.68ポイントと3日続落した。
出来高1億440万株。値上がり銘柄数は157、値下がり銘柄数は263となった。
 
個別では、エスティックがストップ安。日創プロニティ、児玉化学工業、京進、赤阪鐵工所、リテールパートナーズは昨年来安値を更新。アゼアス、日本アビオニクス、川口化学工業、伊勢化学工業、フマキラーが売られた。
 
一方、新内外綿、川本産業、昭和化学工業がストップ高。アサヒ衛陶は一時ストップ高と値を飛ばした。ファーマフーズ、オーミケンシ、リスクモンスター、いい生活、マナックなど12銘柄は昨年来高値を更新。ネポン、東海ソフト、恵和、天昇電気工業、アイケイが買われた。