朝方から売り優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げをみせるなど、主要株指数が大幅安となり、その流れを受けて東京株式市場でも主力株中心に幅広く売られる展開を強いられた。
海外短期筋から株価指数先物に売りが出て、下げ幅は一時200円を超えた。
中国政府は新型肺炎の感染拡大を防止するため春節(旧正月)の連休延長を決めた。中国製造業の活動が止まれば、日本企業の受注高にマイナスになるとの見方から、業績が中国景気の変化に影響を受けやすい機械株などに売りが出た。
ただ売り一巡後は国内勢を中心に買いが入り、大引けにかけて下げ渋った。
日経平均の下げが続くなか、短期視点で売買する個人投資家による押し目買いが優勢になり、日経平均の下げ渋りにつながった。
市場関係者からは「米国など欧米圏で新型肺炎の患者が増加すれば、さらに投資家心理は悪化し、日経平均は2万3000円を割る」との声も出るなど予断を許さない状況は続いている。連休明けで取引を再開する29日の香港市場の動向も注目される。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比98.49ポイント安の1万5151.93だった。東証株価指数(TOPIX)は4日続落し、10.29ポイント安の1692.28で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1940億円。売買高は11億7125万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1335、値上がりは735、変わらずは89銘柄だった。