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【大引け概況】
20日の日経平均株価は続落し、前日比267円92銭安の2万7013円25銭で終えた。1月6日に付けていた年初来安値(2万7055円)を下回り、昨年12月28日(2万6854円)以来およそ8カ月ぶりの安値となった。

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まちまちの米国株を受けて小安く始まったが、序盤でもみ合った後は下げ幅を広げる展開。トヨタの減産発表を受けて改めて自動車関連が幅広く売られたほか、海運株が大きく崩れたことから、手仕舞いムードが強まった。
 
前日にトヨタが新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に大幅減産を発表したのを受け、自動車関連株を中心に売りが広がった。トヨタは4%安となり、9000円を下回った。日産自、いすゞなど他の自動車株も売られた。自動車部品のデンソーなどが大幅に下げた。
取引時間中に上海や香港などアジア株相場や米株価指数先物が軟調だったことも重荷となった。
 
市場からは「最終的な下値支持線とみられる52週移動平均線(2万7247円)を下回ってきた。来週早々にも回復しないと先行き見通しは厳しく、値幅調整になりかねない。すでに決算は一巡し、手掛かり材料は見当たらない」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、16.51ポイント安の1880.68で終えた。JPX日経インデックス400も続落した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8305億円と、7月末以来3週間ぶりの高水準だった。売買高は12億3197万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1411だった。値上がりは693、変わらずは85銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)では、鉄鋼、機械、輸送用機器は下落。食料品、医薬品、陸運業は上昇した。
 
個別では、トヨタのほか、日産自動車、ホンダ、マツダ、スズキなど自動車株が安く、デンソーやアイシンなど自動車部品株も売られた。日本郵船や商船三井、川崎汽船など海運株も急落、日本製鉄やジェイ エフ イー ホールディングスといった鉄鋼株も売られた。レーザーテックやアドバンテスト、村田製作所などハイテク株も値を下げた。ソフトバンクグループが下落した。
 
半面、任天堂、味の素、東電HDやソニーグループ、リクルートホールディングスが高く、ルネサスエレクトロニクスやニトリホールディングスが値を上げた。塩野義製薬や第一三共、アステラス製薬など薬品株の一角が高い。
 
東証2部指数は前日比100.47ポイント安の7356.04ポイントと続落した。
出来高は1億2112万株。値上がり銘柄数は88、値下がり銘柄数は319となった。
 
個別では、玉井商船がストップ安。ユニバンスは一時ストップ安と急落した。技研ホールディングス、高田工業所、フルスピード、YE DIGITAL、DNAチップ研究所など41銘柄は年初来安値を更新。松尾電機、兵機海運、インスペック、東京コスモス電機、栗林商船が売られた。
 
一方、小池酸素工業が一時ストップ高と値を飛ばした。北日本紡績、川上塗料、日本ハウズイング、セメダイン、大丸エナウィンなど6銘柄は年初来高値を更新。ジー・スリーホールディングス、クシム、アクロディア、バイク王&カンパニー、マーチャント・バンカーズが買われた。