まちまちの米国株を受けて小安く始まったが、序盤でもみ合った後は下げ幅を広げる展開。トヨタの減産発表を受けて改めて自動車関連が幅広く売られたほか、海運株が大きく崩れたことから、手仕舞いムードが強まった。
前日にトヨタが新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に大幅減産を発表したのを受け、自動車関連株を中心に売りが広がった。トヨタは4%安となり、9000円を下回った。日産自、いすゞなど他の自動車株も売られた。自動車部品のデンソーなどが大幅に下げた。
取引時間中に上海や香港などアジア株相場や米株価指数先物が軟調だったことも重荷となった。
市場からは「最終的な下値支持線とみられる52週移動平均線(2万7247円)を下回ってきた。来週早々にも回復しないと先行き見通しは厳しく、値幅調整になりかねない。すでに決算は一巡し、手掛かり材料は見当たらない」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、16.51ポイント安の1880.68で終えた。JPX日経インデックス400も続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆8305億円と、7月末以来3週間ぶりの高水準だった。売買高は12億3197万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1411だった。値上がりは693、変わらずは85銘柄だった。