朝から為替がやや円安・ドル高方向に動いた上、米国株の先物も時間外取引で強含んでいたため、東京市場は午前から幅広い業種が値上がりした。さらに、6日、中国の人民日報系の証券時報が株高を支持する論説を展開したことや、景気回復期待から中国・上海株が大幅に上昇し、買い安心感が広がった。半導体関連株や景気敏感株の上昇が目立った。
今週は日本株の主要な上場投資信託(ETF)の決算日が集中しており、朝方は分配金支払いにからんだ売りが出て日経平均は軟調に推移するとの見方が多かった。
日経平均の派手な値動きに比べて、東証1部の売買代金の伸びは鈍かった。「投機筋による株式先物の売買が中心で、多くの機関投資家はあまり積極的に取引に参加しなかったのだろう」という。薄商いで売り注文が少なかった分、少ない買い注文でも株価が上がりやすかったようだ。
「下落を予想していた売り持ち勢の買い戻しを巻き込んだ」との声もあった。「3日は米株式市場が休場だったため、海外投資家の売りが出にくかった」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前週末比216.17ポイント高の1万4234.96だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、24.82ポイント高の1577.15で終えた。業
東証1部の売買代金は概算で1兆8013億円、売買高は10億2539万株と低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1888銘柄と全体の87%を占めた。値下がりは244、変わらずは38銘柄だった。