29日が今年最後の取引となり、年末年始の休場前に買いの持ち高を縮小する動きが優勢だった。
前日の米株式市場では、NYダウは3日続伸し最高値を更新した。ただ、ナスダック指数は下落と高安まちまちだった。こうしたなか、日経平均株価は値を下げてスタート。一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、東京株式市場は今日が大納会で明日から年末・年始の連休に入ることもあり、積極的な売買は手控えられ持ち高調整の売りに押される展開となった。国内でも東エレクなど半導体関連に売りが出た。
日経平均は午後に下げ幅を一段と拡大した。株価指数先物への売り圧力が強まり、指数寄与度の大きいファストリなど現物株が下落した。きょうは休暇をとっている市場参加者が多かったとみられ、薄商いのなかで持ち高調整の売りが断続的に出て、値が振れやすかった面もあった。
日経平均は年間では7369円67銭(28.24%)上昇した。年間上昇率は2013年(57%)以来、10年ぶりの大きさ。年末時点の水準としては1989年に次ぎ2番目に高い水準だった。