日米首脳会談をひとまず無難に通過したとの見方から、海外勢の買い戻しが先行した。ただ、日経平均は前日までの4日間で500円近く上昇していたため、上値では個人投資家の利益確定売りが増え、伸び悩んだ。
5日続伸は昨年2017年10月以来、約半年ぶり。非鉄金属や鉄鋼、海運といった景気敏感株が買われ、日経平均は前場に上げ幅を200円あまりに広げる場面があった。
ただ、財務省の相次ぐスキャンダルで安倍晋三政権の求心力が低下するとの見方は多い。主要企業の決算発表シーズンを間近に控え、戻り待ちの売りを出す投資家も散見された。
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前日比1.38ポイント高の1万5487.14だった。
東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸。0.51ポイント高の1750.18で終えた。
東証1部の売買代金は2兆5927億円。売買高は15億7719万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1177、値下がりは822、変わらずは83銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、鉄鋼、電気・ガス業の上昇が目立った一方、ゴム製品、不動産業、小売業などは下落した。
個別では、住友金属鉱山 が大幅高に買われたほか、安川電機 、コマツ なども堅調。三菱UFJや三井住友FG、三菱商事 も買い優勢となった。エムアップ がストップ高に買われ、安永 、平田機工も値を飛ばした。津田駒工業も大幅高。コマツ 、インターアクション 、東洋エンジニアリング なども上昇した。出光興産 、ソースネクストも高い。
半面、マネックスグループ が大幅続落、任天堂、SUMCO が安く、ファナック 、キーエンスも軟調だった。レノバ がストップ安、TATERU <1も急落。THEグローバル社も大きく利食われた。トーセイ、アイスタイルなどの下げも目立つ。いちご 、ペプチドリーム も売られた。
東証2部株価指数は前日比3.21ポイント安の6984.47ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は195となった。
個別では、朝日印刷、東邦化学工業、東芝、ハイレックスコーポレーション、リヒトラブが年初来安値を更新。フュートレック、黒谷、クリヤマホールディングス、アイケイ、ネポンが売られた。
一方、クレアホールディングス、ダイナック、三光マーケティングフーズ、グッドコムアセットなどが年初来高値を更新。リミックスポイント、ASTI、サンユウ、ヨネックス、ジェイ・エス・ビーが買われた。
った一方、ゴム製品、不動産業、小売業などは下落した。