朝方は日経平均が上昇してスタートし、前場取引中盤まではジリ高歩調で一時260円あまりの上昇をみせ、3万9000円台回復を視野に入れる場面もあった。しかし、その後は戻り売りに押され値を消した。前日の米株市場がレーバーデーで休場だったことから方向感の見えにくい地合いとなったが、外国為替市場でドル高・円安に振れた後、円高方向に急速に押し戻される不安定な値動きとなったのを横目に日経平均も冴えない値動きを強いられた。日経平均寄与度の高い半導体関連の値がさ株が売られ全体の上値を重くしている。東エレクやアドテストなど半導体関連が下落し、指数を下押しした。
一段の上値追いは困難とみた個人や短期目線の海外勢による戻り待ちの売りも重荷となった。
朝高後に売りに押された外国為替市場での円安進行を手掛かりに輸出関連の一角に買いが入り、日経平均は午前に200円強上昇する場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。
日経平均は午後に下落に転じた。外国為替市場での円安を背景に日経平均は午前に3万8967円まで上昇する場面があった。ただ、3万9000円を上回れず、一段の上値は限定とみた投資家からの戻り待ちの売り圧力が強まった。半導体関連が午後に入り、下げ幅を広げる展開だった。
日本時間3日夜の米国市場では8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表を控えている。市場では「米国では9月の利下げがほぼ確実視され、米景気の堅調さが示されるかが焦点。緩やかな利下げを見込む市場参加者の見方に沿った内容となれば買い安心感が広がりそうだ」との見方があった。
また、日米の中銀イベント、自民党総裁選など重要イベントが目白押しで、様子見ムードの強い展開が続くことになりそうであり、流動性の大きい中小型株へのシフトも意識されそうだ。