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【大引け概況】

24日の日経平均株価は大幅に5日続落し、前営業日比478円79銭安の2万5970円82銭で終えた。
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1月に付けた2万6170円を下回って昨年来安値を更新し、2020年11月20日以来、1年3カ月ぶりの安値を付けた。5日続落するのは21年9月27日〜10月6日に8日続落して以来。
 
ウクライナ情勢をめぐる地政学リスクが一段と強まったのを嫌気した売りが優勢だった。ロシア軍の攻撃開始が伝わると一段安となり、下げ幅は一時670円まで拡大した。
 
ロシアがウクライナ東部で親ロシア派の実効支配する地域の独立を承認して派兵を決定。ウクライナ問題の外交的解決の糸口になるとみられていた米ロの外相会談や首脳会談が22日に相次いで撤回されたのを受け、祝日明けの東京株式市場では朝方から運用リスクを回避したい投資家の売りが輸出関連株を中心に優勢だった。
 
後場には下げ足を速め、日経平均は心理的な節目の2万6000円をあっさり下回った。昼ごろにロシアのプーチン大統領がウクライナ東部での特別軍事作戦の実施を決めたと伝わったほか、昼すぎにはロシア軍がウクライナの軍事施設へミサイル攻撃を開始したと伝わった。ヘッドライン(ニュースの見出し)に反応した商品投資顧問(CTA)など海外の短期筋が先物に断続的な売りを出し、日経平均を下押しした。
 
一方、2万6000円を下回った水準では年金基金など長期投資家の買いが入って相場を下支えした。
 
東証株価指数(TOPIX)は5日続落し、前営業日比23.50ポイント(1.25%)安の1857.58で終えた。JPX日経インデックス400も5日続落した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆6281億円。売買高は15億9412万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1294と、全体の約6割を占めた。値上がりは824銘柄、変わらずは64銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では空運業、ゴム製品、ガラス・土石製品などが下落。鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業などは上昇した。
 
個別では、売買代金首位のレーザーテックが下げ止まらず2万円大台を大きく割り込んだほか、売買代金2位のソフトバンクグループ(SBG)も急落。任天堂、ファナック、フジクラ、古河電、AGC、ファナックなども売られた。ファーストリテイリングが大幅安となり、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。ドリームインキュベータが値下がり率トップに売り込まれ、オープンドア、エアトリなども大幅安。三菱製鋼、ファーマフーズの下げも目立つ。
 
半面、東京エレクトロンが値を上げ、川崎汽船もしっかり。INPEXや出光興産は逆行高。キーエンスが堅調、住友鉱やDOWAも高い。リクルートホールディングスも上昇した。ノーリツ鋼機、大阪チタニウムテクノロジーズ、フジはいずれもストップ高となった。石川製作所も一時値幅制限いっぱいに買われた。
 
 
東証2部株価指数は前営業日比79.16ポイント安の6985.21ポイントと5日続落した。
出来高9689万株。値上がり銘柄数は90、値下がり銘柄数は335となった。
 
個別ではJESCOホールディングス、技研ホールディングス、クシム、YE DIGITAL、日本ケアサプライなど62銘柄が昨年来安値を更新。フレンドリー、リミックスポイント、加地テック、リード、THE WHY HOW DO COMPANYが売られた。
 
一方、ロブテックスが一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、マックスバリュ西日本など3銘柄は昨年来高値を更新。ライフドリンク カンパニー、日本アビオニクス、日和産業、トーヨーアサノ、ムーンバットが買われた。