前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が下げ止まったことを受け、目先リバウンド狙いの動きが優勢となった。日経平均は前日までの5営業日で900円あまりの下落をみせており、突っ込み警戒感からの買い戻しや値ごろ感に着目した押し目買いが観測された。
日本時間あす夜に予定されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演を控え、この内容を見極めたいとの思惑が上値を押さえた。取引時間中はアジア株が総じて堅調だったほか、米株価指数先物が堅調な値動きを示したことで、市場のセンチメント改善に貢献した。また、新型コロナウイルスの水際対策の緩和でインバウンド(訪日外国人)需要が回復するとの期待も引き続き投資家心理の支えとなった。
幅広い銘柄に自律反発狙いの買いが入った。上げ幅は一時200円を超えた。薄商いのなか、売り方の買い戻しが優勢だった。ただ、様子見ムードは拭えず売買代金は低調だった。
FRBの金融引き締めへの警戒感は根強く、大引けにかけては伸び悩んだ。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比9.42ポイント(0.48%)高の1976.60だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆222億円。4月18日以来およそ4カ月ぶりの低水準だった。売買高は9億645万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1243と、全体の7割弱を占めた。値下がりは512銘柄、変わらずは83銘柄だった。