きょうは、取引開始前はリスク選好ムードに包まれていた。前日の欧州株市場が総じて堅調だったほか、米国株市場ではNYダウが600ドルを超える上昇で反発しており、この流れに乗り買い優勢で始まったが、日経平均の上値は重かった。
外国為替市場では日米金利差を背景に円安が加速、自動車など輸出株には追い風となったが、半導体関連への売りが顕著で全体指数を押し下げた。取引時間中は米株価指数先物が軟調な動きをみせたことや、アジア株が軒並み安くなったことで投資家心理が悪化した。日本時間今晩に予定されるパウエルFRB議長の米上院での議会証言を控え、この内容を見極めたいとの思惑も働き、買いポジションを高める動きは限定的だった。
資源株や半導体関連株など前日に上昇が目立った銘柄の売りが目立った。
朝方は、連休明け21日の米株式相場の上昇や1ドル=136円台の円安・ドル高を好感し、買いが先行。自動車株などが買われ、日経平均の上げ幅は200円を超える場面があった。ただ、全体に買いの勢いは続かず、日経平均は次第に下げる場面が多くなった。
日本時間22日夜に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米議会で証言する予定で、市場では今後の金融政策に関する発言内容を見極めたいとのムードも漂った。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前日比3.55ポイント(0.19%)安の1852.65と、きょうの安値で引けた。