16日の欧米株高で運用リスクを取りやすくなった海外投資家がハイテク株を中心に買いを入れ、前場に一時22757.40円(前日比406.28円高)まで上昇した。
その後、円相場が上昇するとともに日経平均は利益確定目的の売りが増え急失速した。
相場の変動率上昇を警戒した投資家が買いを手控えたこともあり、後場に入るとマイナスに転じる場面も度々見られた。
日経平均は週間でみると284円62銭下げ、10週ぶりの下落となった。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比20.68ポイント高の1万5662.45だった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、2.05ポイント高の1763.76で終えた。
業種別では、ゴム製品、金属製品、保険業が上昇率上位だった。
一方、パルプ・紙、電気・ガス業、海運業が下落率上位だった。
東証1部の売買代金は概算で3兆5245億円。売買高は19億8021万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1005と、全体の49%を占めた。値下がりは950、変わらずは81銘柄だった。
個別では、任天堂、ファーストリテイリング、東京エレクトロンが買われた。自社株買いを発表した東京海上も買われた。
証券会社が目標株価を引き上げたアサヒも高く、業績予想の上方修正と増配を発表したドームは6%高となった。
半面、ソフトバンク、トヨタ、みずほが売られ、国際石開帝石やマツダ、コマツの下落率が大きかった。
一部証券会社のレーティング引き下げが観測されたツムラは売られた。
丸紅や伊藤忠など商社も下げた。ヤマトHDが年初来安値を更新した。
東証2部株価指数は前日比53.16ポイント高の6731.26ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は302、値下がり銘柄数は167となった。
個別では、1部指定発表された井村屋グループ、児玉化学工業がストップ高となった。エンビプロ・ホールディングス、テクノマセマティカル、中西製作所など14銘柄は年初来高値を更新した。ラオックスと朝日インテク、ソマールがあげた。
半面、さいか屋、ショクブンが年初来安値を更新した。ぷらっとホーム、DACHD、日本リーテックが売られた。