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【大引け概況】
日経平均株価は前日比207円90銭高の2万1713円21銭と反発し取引を終了した。
 
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朝方は、買い優勢で始まり日経平均は58円高と小高くスタート、2日のナスダック総合指数高を支えにハイテク株中心に買いが先行した。
いったん下げに転じた場面もあったが、英紙フィナンシャル・タイムズが「米中は通商をめぐり最終合意に近づいている」と伝えたことで、市場心理が改善して買い気が強まった。
 
その後公表された3月の中国サービス業購買担当者景況指数(PMI)も市場予想を上回り、投資家心理を強気に傾けた。また、3月のユニクロの国内既存店舗の売上高が堅調だったことを手掛かりにファーストリテが上伸し、1銘柄で日経平均を100円近く押し上げた。
 
後場に入ると中国株がじり高となったことが好感され、中国関連の機械や素材など景気敏感株、輸出関連株に買いが広がった。
その後は、一時2万1722円72銭(前日比217円41銭高)まで上昇するなど、大引けにかけて高値圏で推移した。
 
市場では「ヘッジファンドなどの投機筋が株価指数先物に買いを入れる形で現物株指数を押し上げたうえ、中長期志向の海外投資家の資金も流入していた」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は、10.08ポイント高の1621.77で終了した。
3日のJPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比86.23ポイント高の1万4426.53だった。
 
東証1部の出来高は12億9207万株、売買代金は2兆4166億円。騰落銘柄数は値上がり1480銘柄、値下がり588銘柄、変わらず71銘柄。
 
業種別では33業種中26業種が値上がり。1位は海運で、以下、証券・商品、非鉄金属、機械が続いた。値下がり上位には水産・農林、石油・石炭、食料が並んだ。
 
 個別では、3月の国内ユニクロ既存店売上高が堅調だったファーストリテイリングが売買代金トップで大幅高となった。東京エレクトロン、信越化学工業など半導体関連への買いが目立ったほか、ファナック、SMCなど機械セクターにも資金が流入した。任天堂も堅調だった。ジャパンマテリアルが値を飛ばし、ツガミ、タツモも大きく上値を追った。KLabが大幅高、CKD、セントラル硝子も物色人気となった。
 
半面、第一三共やアステラスなどの医薬品株の下げが目立った。ZOZOが値を下げ、関西電や味の素、出光興産、住友不動産なども売りに押された。アトラエが続急落で値下がり率トップ、クボテックが大きく利食われた。ノーリツ鋼機が安く、雪印メグミルク、アイスタイルなどの下げも目立つ。パーク24も下落した。


東証2部株価指数は、前日比57.09ポイント高の6909.37ポイントと4日続伸した。
出来高6934万株。値上がり銘柄数は238、値下がり銘柄数は184となった。
 
個別ではピーエイが一時ストップ高なった。
工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、セイヒョー、アールエイジ、いい生活など11銘柄は年初来高値を更新した。
東邦化学工業、三社電機製作所、SECカーボン、宮入バルブ製作所、ラピーヌがり率買われた。
 
一方、クレアホールディングス、福留ハム、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、ウィルなど11銘柄が年初来安値を更新した。
ショクブン、フライトホールディングス、カワセコンピュータサプライ、ビットワングループ、ウェルス・マネジメントが売られた。