朝方は、買い優勢で始まり日経平均は58円高と小高くスタート、2日のナスダック総合指数高を支えにハイテク株中心に買いが先行した。
いったん下げに転じた場面もあったが、英紙フィナンシャル・タイムズが「米中は通商をめぐり最終合意に近づいている」と伝えたことで、市場心理が改善して買い気が強まった。
その後公表された3月の中国サービス業購買担当者景況指数(PMI)も市場予想を上回り、投資家心理を強気に傾けた。また、3月のユニクロの国内既存店舗の売上高が堅調だったことを手掛かりにファーストリテが上伸し、1銘柄で日経平均を100円近く押し上げた。
後場に入ると中国株がじり高となったことが好感され、中国関連の機械や素材など景気敏感株、輸出関連株に買いが広がった。
その後は、一時2万1722円72銭(前日比217円41銭高)まで上昇するなど、大引けにかけて高値圏で推移した。
市場では「ヘッジファンドなどの投機筋が株価指数先物に買いを入れる形で現物株指数を押し上げたうえ、中長期志向の海外投資家の資金も流入していた」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は、10.08ポイント高の1621.77で終了した。
3日のJPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比86.23ポイント高の1万4426.53だった。
東証1部の出来高は12億9207万株、売買代金は2兆4166億円。騰落銘柄数は値上がり1480銘柄、値下がり588銘柄、変わらず71銘柄。