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【大引け概況】
17日の日経平均株価は続落し、前日比73円94銭安の2万2696円42銭で終えた。
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東京株式市場は様子見気分が強い中、売りに押される展開となった。朝方は半導体関連株が人気を集め、日経平均は前日比87円高まで上昇した。
 
しかし、週末を控えて利益確定売りが続いた上、東京の新型コロナウイルス感染者数の高止まりも意識され、上値が重くなった。
鉄鋼株や海運株など景気敏感株を中心に売りが出て、下げ幅は一時100円を超えた。
東京都で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が17日、293人と過去最多になったと午後に伝わり、日経平均は下げ幅を広げた。
 
政府が来週から予定する国内旅行の需要喚起策も感染を助長するとして懸念が強い。米国でも16日の新型コロナの新規感染者数が7万人を超え、過去最多を更新した。
 
朝方はワクチン開発期待から買いが先行しており、午後も下値では押し目買いがみられた。米製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソンが16日、新型コロナのワクチン開発を前倒しし、9月中にも最終段階の臨床試験(治験)を始めると発表していた。
 
また、政府が観光需要喚起策「Go To トラベル」について東京都発着の旅行を対象外にすると決めたことを受け、空運株の下落が目立った。一方、景気に左右されにくい電気・ガス株が比較的しっかりしていた。
 
市場では「夏枯れのような相場」との声もあった。半導体関連株も「短期的には過熱感が強い」との見方が多く、伸び悩んだ。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比46.95ポイント安の1万4192.86だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、5.21ポイント安の1573.85で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8023億円。売買高は9億9971万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1272と、全体の約6割を占めた。値上がりは827銘柄、変わらずは72銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、空運業、不動産業、鉄鋼の下落が目立った。上昇は電気・ガス業、医薬品、石油・石炭製品など。
 
個別銘柄では、日本製鉄やJFEの鉄鋼株、郵船や商船三井の海運株が売られた。Jフロントや三越伊勢丹、JALやANAHDなど消費や観光に関連する株も下げが目立った。
ファーストリテが軟調。ソニー、キーエンスが安く、三井住友、住友不、パーク24も値を下げた。
 
一方でアドテストやスクリンなど半導体関連株の一角が買われた。日本電産、日立、東エレク、トヨタは小幅高、東ガスや東電HDも高い。
 
東証2部株価指数は前日比2.10ポイント安の6511.12ポイントと4日続落した。
出来高1億3930万株。値上がり銘柄数は152、値下がり銘柄数は260となった。
 
個別では、サイバーステップ、那須電機鉄工、梅の花、東京ソワール、フレンドリーなど6銘柄が年初来安値を更新。ツインバード工業、パシフィックネット、JMACS、サイオス、省電舎ホールディングスが売られた。
 
一方、ビットワングループ、エルアイイーエイチ、MCJ、東京衡機が年初来高値を更新。グリムス、明治機械、赤阪鐵工所、ムーンバット、ウインテストが買われた。