主力株を中心に非常に買い気が強い展開で、日経平均は先物主導で大きく上値を追う形となった。前日の米国株市場ではFOMC通過後にハイテク株中心に上げ足を強め、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに過去最高値を更新。FOMCでは年内3回の利下げ見通しに変化がなく投資家の安心感を誘った。この流れを引き継ぐ形で東京株式市場にも投資資金が流入、外国為替市場で一時1ドル=151円台に入るなど円安水準で推移したことも手伝い、輸出セクター中心に上値追いに拍車がかかった。
なお、主力どころに買いが集まったものの、利食われる銘柄も散見され、値上がり銘柄数は全体の68%にとどまった。
値がさの東エレクやソフトバンクグループ(SBG)などに買いが波及した。日本時間21日午後にはナスダック100株価指数の先物「Eミニ・ナスダック100」が一段高となり、東京株式市場でもハイテク株などの買いを勢いづけた。
日銀の植田和男総裁が19日の金融政策決定会合後の記者会見で「当面は緩和的な金融環境が継続する」と述べたことも、株式相場の支援材料となった。外国為替市場の円安・ドル高基調はトヨタや日産自など輸出関連株の買いにつながった。