医薬品株や旅行関連などに買いが入る一方、上値は重かった。日米の主要企業の決算発表を控えて様子見ムードが広がっているうえ、直近までの上昇の反動で上値では利益確定売りが出やすかった。
日経平均は午前に上げ幅を100円超に広げて18日に付けた年初来高値(2万8658円)を上回る場面があったが、午後に入ると上げ幅を縮小した。欧米景気の先行きに慎重な見方が多いなかで、決算シーズンを前に半導体関連や海運株には売りが目立った。27〜28日に日銀の金融政策決定会合を控えているのも手控えムードにつながった。
取引開始後に円相場が円安・ドル高方向に振れたことが輸出株などの株価を支え、また、大型連休を前に旅行・観光関連株に資金が向かい、相場の支えとなった。一方、今週から発表が本格化する主要企業の3月期決算などを見極めたいとして後場は積極的な買いが見送られ、日経平均は前場の中頃に高値をつけた後は上値が重く、取引終了前に伸び悩んだ。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに小幅反発し、前週末比2.28ポイント(0.11%)高の2037.34で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆507億円。売買高は8億2685万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1135と、全体の約6割だった。値下がりは614銘柄、変わらずは87銘柄だった。