3月期末の配当の権利落ち日にあたり、落ち分(171円程度)が指数を押し下げたほか、前日に大幅高となった反動で戻り待ちの売りも出た。
一方で前日の米国株の上昇や円高一服を好感した買いに支えられ、底堅く推移した。午後は中国・上海市場や米国株先物の時間外取引が堅調だった、また、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに日経平均の下げ幅は縮小した。戻りは限定され、配当落ち分を埋めるまでには至らなかった。
市場からは「全体感としては方向性がない。明日から実質新年度入りとなるが、月末ドレッシング買いが入るかどうかが注目される一方、機関投資家の売りが4月月初に出ると言われており、売り買いが交錯するのではないか」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比67.51ポイント安の1万4318.12だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、8.45ポイント安の1609.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3799億円、売買高は13億1128万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1266、値上がりは792、変わらずは67だった。