相場全体の方向を決める材料に乏しく、売り買いが交錯した。日経平均株価は前日終値付近で足踏みが続き、小幅に値上がりして取引終了を迎えた。
前日の米株高で投資心理を支えた。工作機械の需要回復期待から機械株や半導体関連株が買われた。一方、新型コロナウイルスの感染拡大や米製薬大手のコロナワクチンの開発中断などが嫌気され、日経平均株価は下落する場面もあった。
中国税関総署が13日発表した9月の貿易統計は輸出が4カ月連続で前年比増。輸入は3カ月ぶりにプラスになった。市場からは「悪いニュースではないが、大きな反応はなかった」との指摘があった。
売り買いともに勢いに乏しかった。「機関投資家など大口プレーヤーの姿がなかった」との指摘があった。「株価が大幅に下がれば買いたい投資家は多い一方で、株価が上がったら売りたい投資家も多い」という。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比52.71ポイント高の1万4835.96だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、5.75ポイント高の1649.10で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8405億円。売買高は8億7081万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1045と、全体の約5割を占めた。値下がりは1028銘柄、変わらずは103銘柄だった。