新型コロナウイルスの感染拡大に対応する大型の米経済対策が早期に成立するとの期待から、前日のNYダウ工業株30種平均が急伸した。米株高の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが先行した。きょう27日は3月期決算企業の期末配当の権利付き最終売買日にあたり、配当の権利取りや配当の再投資に絡んだ買いも相場を押し上げた。
外国為替市場では円高が進行。株式を売却して現金化し、基軸通貨のドルにいち早く換金しようとする「パニック的な動きは収まった」形だ。
しかし、円高とともに金や米国債価格も値上がりしていることは、「投資家のリスク回避姿勢が払拭されていない証拠」とも言える。株価の戻りは一時的にすぎず、再び下値を模索する可能性がありそうだ。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比532.04ポイント高の1万3058.23だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、60.17ポイント高の1459.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆9093億円。売買高は23億6833万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1995と全体の約9割を占めた。値下がりは148、変わらずは25銘柄だった。