前週末21日の米株式市場では、景気敏感株などが上昇しNYダウが123ドル高と続伸した。ただ、週明けの東京株式市場はビットコイン価格の下落なども警戒され、値を下げてスタートした。しかし、景気敏感株への買いが指数全体を押し上げて間もなく上昇に転じた。一時200円を超す値上がりとなる場面があったが、2万8500円前後では利益確定売りに押された。この日から東京・大阪で新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まったことも前向きに評価された。
米長期金利の上昇に一服感が出ていることも、株の買い安心感につながったとの見方が出ていた。もっとも、高値では戻り待ちの売りや利益確定の売りに押されて伸び悩むのも早かった。
週末の暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが米中による取引規制への警戒から大きく下落。日本時間24日未明には一時3万1100ドル台まで下げた。同日午後には3万5000ドル台に下げ渋って株式相場への影響は限られたが「ビットコインの変動率が高まり、市場心理への影響が高まっていることには注意が必要だ」との指摘があった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比79.39ポイント高の1万7264.02だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、8.35ポイント高の1913.04で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1504億円。売買高は9億9383万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1394と、全体の6割強を占めた。値下がりは715、変わらずは83銘柄だった。