前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落したことを受け、利益確定売り圧力が表面化した。米国では発表された10月の小売売上高が市場予測に届かなかったことが市場のセンチメントにネガティブに働いた。日経平均は前日に29年半ぶりとなる2万6000円台を回復した矢先だが、11月に入ってから半月あまりで3000円強も上昇していたこともあり、目先過熱感も意識されていた。
短期的な過熱感を意識した売りが朝方から優勢だった。17日公表の米小売売上高が市場予想に届かず、米経済対策の息切れが意識されたのも重荷だった。
14時台には「東京都で18日、新型コロナウイルスの感染者が新たに493人確認された」と伝わった。1日あたりの新規感染者数としては過去最多で、外出自粛などの動きが広がり経済活動が抑制されるとの見方から一段安となった。下げ幅は一時350円を超えた。
都のコロナ対策を巡っては足元の感染状況を受け、警戒レベルの引き上げや事業者を対象に営業時間の短縮要請を検討するとも伝わっている。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落。終値は前日比126.93ポイント安の1万5587.58だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、14.01ポイント安の1720.65で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3157億円。売買高は11億8706万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1445と、全体の6割を超えた。値上がりは646、変わらずは85銘柄だった。