前日の米国株市場で主要株3指数が揃って上昇したことを受け、主力株をはじめ広範囲に買いが先行したが上値は重く、その後は一転して利益確定売りに押される展開となった。
31年ぶりの高値圏まで上昇してきたとあって、短期的な過熱感から利益確定売りに押されやすかった。
来週のFOMCの結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。また、上海や香港など主要なアジアの株式相場の下落も投資家心理の重荷となり、下げ幅は一時300円を超えた。
一方、午後1時を過ぎたあたりから波動が変わり次第に下げ幅を縮小する動きとなった。
明日の自民党総裁選の告示を前に、新政権下での経済対策への期待感などから押し目買いを誘う格好となった。3万0200円近辺では根強い先高観を背景にした押し目買いが入り、相場を下支えした。
市場では「きょうの下落はスピード調整の範囲内」との見方があった。東エレクやアドテスト、ソフトバンクグループ(SBG)といった値がさ株の下落が目立ち、指数を押し下げた。
JPX日経インデックス400は続落。東証株価指数(TOPIX)も続落し、6.23ポイント安の2090.16で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆4660億円。売買高は12億6150万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1186、値上がりは892、変わらずは110だった。