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【大引け概況】
16日の日経平均株価は続落し、前日比188円37銭安の3万0323円34銭で終えた。

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前日の米国株市場で主要株3指数が揃って上昇したことを受け、主力株をはじめ広範囲に買いが先行したが上値は重く、その後は一転して利益確定売りに押される展開となった。
31年ぶりの高値圏まで上昇してきたとあって、短期的な過熱感から利益確定売りに押されやすかった。
来週のFOMCの結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。また、上海や香港など主要なアジアの株式相場の下落も投資家心理の重荷となり、下げ幅は一時300円を超えた。
 
一方、午後1時を過ぎたあたりから波動が変わり次第に下げ幅を縮小する動きとなった。
明日の自民党総裁選の告示を前に、新政権下での経済対策への期待感などから押し目買いを誘う格好となった。3万0200円近辺では根強い先高観を背景にした押し目買いが入り、相場を下支えした。
 
市場では「きょうの下落はスピード調整の範囲内」との見方があった。東エレクやアドテスト、ソフトバンクグループ(SBG)といった値がさ株の下落が目立ち、指数を押し下げた。
 
JPX日経インデックス400は続落。東証株価指数(TOPIX)も続落し、6.23ポイント安の2090.16で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆4660億円。売買高は12億6150万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1186、値上がりは892、変わらずは110だった。
 

業種別株価指数(33業種)では海運業、ガラス・土石製品、不動産業、その他製品などが下落。石油・石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業などが上昇した。
 
個別では、売買代金トップの日本郵船が朝高後に値を崩しやすくなったほか、ネクソンや日立造、レーザーテック、東京エレクトロンなども下落した。ソフトバンクグループ、キーエンス、任天堂も下げた。日本電子、エムスリーも軟調。宮越ホールディングスが急落、TOTO、プロレド・パートナーズ、イーレックスも大幅安となった。
 
半面、トヨタ自動車がしっかり、ファーストリテイリングも買いが優勢だった。東邦鉛やフジクラが大幅高。ソニーグループも頑強な値動き。NSユナイテッド海運が活況高となったほか、乾汽船が値を飛ばした。ブラスが値上がり率トップに買われ、ストップ安の続いていた東京機械製作所も大きく切り返した。日本空調サービスが急伸、ジェイリース、ギフトも高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比40.60ポイント安の7805.59ポイントと続落した。
出来高1億1118万株。値上がり銘柄数は119、値下がり銘柄数は287となった。
 
個別では、ギグワークス、ストリーム、インスペックが年初来安値を更新。光陽社、Abalance、サイオス、SIG、タカトリが売られた。
 
一方、日本鋳造がストップ高。コメ兵ホールディングス、ダイショー、日本ピグメント、川口化学工業、ダイトーケミックスなど16銘柄は年初来高値を更新。ダイハツディーゼル、堺商事、栗林商船、ソフト99コーポレーション、瑞光が買われた。