米中閣僚級会議で貿易交渉が進展しているとの観測が好感され、前日のNYダウ、ナスダック総合指数など主要指数が上昇、さらに外国為替市場ではドルが買われ1ドル=110円90銭前後まで円安に振れたことなどを受け東京株式市場も買い優勢で始まった。
寄り付き後すぐに前日比233円49銭高の2万1267円25銭まで上昇した。
一巡した後、いったん上げ幅を縮小、中国・上海株をはじめアジア株市場が総じて強い動きを示したことも投資家心理を支えた。
後場は、3月期末に月末・週末が重なったため手控えムードに傾き、再び上値の重い展開となった。
4月3日にはワシントンに舞台を移して継続される米中閣僚級協議や、31日発表の3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の結果を見極めたいとして、徐々に買い手控え気分が強まった。
市場では、「新年度入りする4月は、海外投資家が18年連続で日本株の買い越しを続ける「特異月」。2、3月と売り越し傾向にある海外勢が基調転換すれば、「株価上昇の先導役になる」という。1日には新元号公表といった「気分を高揚させるイベントもある」と、株高期待を高める声が上がっていた。
東証1部の出来高は11億7475万株、売買代金は2兆390億円。騰落銘柄数は値上がり1199銘柄、値下がり857銘柄、変わらず83銘柄。