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【大引け概況】
17日の日経平均株価は前営業日比132円05銭高の2万1506円88銭、東証株価指数(TOPIX)は2.04ポイント高の1594.20と、ともに反発した。
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 朝方は、前週末の大幅安の反動で自律反発狙いの買いに上昇して始まった。前週末の米国株式は大幅に下落したが、その背景要因となった中国経済指標の悪化を先行して織り込んでいた面もある。
寄与度の高い銘柄が指数上昇をけん引した形で、小型株を中心に値下がり銘柄が過半を占めた。前週末に発表された中国や欧州の経済指標が軟調だったことを受けて世界景気の減速懸念が強まっており、投資家は慎重姿勢を崩していない。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前週末比36.25ポイント高の1万4138.42だった。
前週末の14日の大幅下落を受け、足元まで大きく下げていた電子部品や半導体関連株を中心に買い戻しが入った。今週に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合などの重要イベントを控えて様子見ムードも強く、上値を追う動きは限られた。
 
市場からは「とりあえずFOMC待ちだが、その結果で多少振れたとしても方向性が決まるということはないだろう。日経平均は2よろず2000円以上で売りが出やすい一方、2万1000円近辺では買いが入りやすく当面一進一退の動きになるのではないか」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は13億6210万株、売買代金は2兆651億円。騰落銘柄数は値上がり648銘柄、値下がり1420銘柄、変わらず60銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)では、電気・ガス業、陸運業、不動産業などが上昇した一方、石油・石炭製品、鉱業、機械の下落が目立った。
 
個別では、ユニー・ファミリーマートホールディングスが大幅高、ソフトバンクが売買を伴って上昇し、トヨタやファストリが買われた。東京エレクトロン、村田製作所なども堅調。任天堂は小幅に反発した。ジャパンディスプレイが商いを伴い大幅続伸、クミアイ化学工業はストップ高となった。鎌倉新書、イオンファンタジーも高い。レノバも上昇。日本ハムが買われ、東京電力ホールディングス、関西電力など電力株の上げも目立った。
 
一方、第一三共やリクルート、資生堂が下げた。国際石開帝石やJXTGが安い。
日立製作所も安い。ホシザキが続急落となったほか、RS Technologies、正栄食品工業、日本CMKはいずれもストップ安に売り込まれた。IDOM、西松屋チェーンなどが大きく値を下げ、サイバネットシステム、シュッピンも下落した。
 
東証2部株価指数は前週末比19.10ポイント安の6765.77ポイントと続落した。
出来高8801万株。
値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は344となった。
 
個別では、技研ホールディングス、クレアホールディングス、大盛工業、中央ビルト工業、日和産業など111銘柄が年初来安値を更新。ウインテスト、ラピーヌ、オーウエル、くろがね工作所、アルメディオが売られた。
 
一方、ビットワングループ、フュートレック、FDKが一時ストップ高と値を飛ばした。キクカワエンタープライズ、オーエスは年初来高値を更新。JESCOホールディングス、プレミアムウォーターホールディングス、オプティマスグループ、扶桑電通、ヤギが買われた。