24日の米株式市場では、NYダウが70ドル高と続伸。英国と欧州連合(EU)が新たな自由貿易協定(FTA)の交渉で合意したことが好感され、これを受けた東京株式市場も買い先行でスタートした。ただ、クリスマスで多くの海外投資家が休暇を取っているほか、年末が迫る週末ということもあり出来高は低迷。日経平均株価は前日終値を挟んでの一進一退が続き、1日の値幅は80円弱にとどまった。
朝方は英EU交渉合意を好感する買いが先行した。だが勢いは続かず、買い一巡感は下げる場面が多く続いた。国内で新型コロナの新規感染者数が連日過去最多となるなど、投資家心理が低下していることが影響した。
中国・上海などを除き、海外の主要市場はクリスマスで軒並み休場。外国人投資家の商いが低調で、一方向に取引を傾けにくい環境だった。前日終値近辺での値動きがほぼ終日続き、日中値幅(高値から安値を引いた値)は80円弱だった。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比31.50ポイント高の1万6084.59だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、4.14ポイント高の1778.41で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆2547億円。東証がシステム障害で終日売買停止となった10月1日を除くと2019年12月25日以来1年ぶりの低水準だった。売買高は6億9480万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は764と、全体の3分の1。値上がりは1312、変わらずは112銘柄だった。