前日のNYダウ、ナスダック指数いずれも反発したことで、主力株中心に幅広く買いが入った。外国為替市場では1ドル=106円台前半まで円高方向に振れたが、影響は限定的だった
午後は先物への断続的な買いをきっかけに、値がさ株に裁定取引に絡んだ買いが入り、上げ幅を350円超に拡大する場面があった。
その後、年度末・月末・週末要因もあり、持ち高調整売りに伸び悩む場面もあったが、下値は限定され、大引けにかけて盛り返した。
30日は聖金曜日の祝日で主要な海外市場が休場となるため、海外投資家などの参加は少なかった。
日経平均は年度ベースで2545円(13%)上昇し、2期連続のプラスだった。上昇幅は2015年度(4379円)以来、3期ぶりの大きさだった。3月の月間では613円下落した。米中の貿易摩擦を懸念した売りが膨らみ、2月に続いて2カ月連続で下げた。
13年ぶりの年度末陽線となり、3日ぶりに200日移動平均線を回復した。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比111.67ポイント高の1万5180.09だった。TOPIXも続伸し、12.30ポイント高の1716.30だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1486億円。売買高は11億4075万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1492、値下がりは536、変わらずは51銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、31業種が上昇。海運業、非鉄金属、ガラス・土石製品が上げた。下落は、電気・ガス、銀行の2業種。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクが大幅高となり、指数をけん引した。
スクリンやTDKも高い。ソフトバンク、ファナックもしっかり。任天堂も堅調。新中期経営計画が好感された郵船やコナミHDの上昇が目立った。
決算発表のスター・マイカ、業績上方修正と増配を発表した第一工業などが上昇率上位に顔を出した。
半面、証券会社が投資判断を下げたカプコンの下げが目立った。レーティング引き下げ観測のタカラBIOも軟調。関西電など電力株も下落した。業績下方修正の大真空が売られ、内需関連の明治HDも下落した。トヨタ、みずほ、NTTも小幅安となった。
GMOインターネット、インプレスホールディングスなども売られた。ヴィンクス、マクロミルも値を下げた。
東証2部株価指数は前日比48.45ポイント高の7213.64ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は312、値下がり銘柄数は131となった。
個別では、厚生労働省から「胸腹水濾過濃縮装置」の製造販売承認を取得したと発表したタカトリがストップ高。日本リーテック、グッドコムアセット、青山財産ネットワークスは昨年来高値を更新した。
アオイ電子、児玉化学工業、杉村倉庫が買われた。
一方、ジオスター、信和、瑞光、日本アビオニクスなど6銘柄が昨年来安値を更新した。
アイケイ、パシフィックネット、ソマール、KTCが売られた。