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【大引け概況】


1日の日経平均株価は3日続落し、前日比457円42銭(1.73%)安の2万5935円62銭で終えた。終値で2万6000円を下回るのは6月20日以来。


 
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前日に発表された米経済指標などを受けて世界景気の減速懸念が高まり、自動車や半導体関連など景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られた。

朝方は、きのう大幅続落した反動から、自律反発狙いの買いが先行し、前場の早い段階で2万6531円24銭(前日比138円20銭高)まで値を上げる場面もあった。
ただ、一巡後は景気敏感株中心に売られ、下げに転じた。時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大するとともに先物売りを交えて一段安の展開となり、後場後半には2万5841円75銭(同551円29銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
市場からは「週末要因もあろうが、米株先物の下げをにらみ持ち高調整の売りが広がった。こんなに下がるとは思わなかったが、景気減速への懸念は根深く投資マインドが相当弱い」との声が聞かれた。
「弱い米経済指標が続き市場が悲観に傾いていることに加え、新しい四半期入りで機関投資家が運用戦略を見直すために持ち高を落としたことも下落した一因だ」とみていた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、25.78ポイント(1.38%)安の1845.04で終えた。
 
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆1469億円。売買高は13億4973万株だった。東証プライム市場の値下がり銘柄数は1485と、全体の約8割を占めた。値上がりは308、変わらずは45だった。
 
 
業種別株価指数は全33業種が下落した。鉱業、ゴム製品、空運業などの下げが目立った。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストが安く、ソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリングも値を下げた。ロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」に対する懸念で三菱商事と三井物産が大幅安。東京ガスや大阪ガスも大幅安。TDK、トヨタ自動車やソニーグループが安く、良品計画が急落した。
 
半面、東京電力ホールディングスや三菱重工業が高く、HOYA、キッコマンやコナミHDも値を上げた。富士フイルムホールディングスやキヤノンがしっかり。第1四半期の業績回復を受け高島屋やJ.フロント リテイリング、三越伊勢丹ホールディングスが値を上げるなど百貨店の一角が高い。