前日に発表された米経済指標などを受けて世界景気の減速懸念が高まり、自動車や半導体関連など景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られた。
朝方は、きのう大幅続落した反動から、自律反発狙いの買いが先行し、前場の早い段階で2万6531円24銭(前日比138円20銭高)まで値を上げる場面もあった。
ただ、一巡後は景気敏感株中心に売られ、下げに転じた。時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大するとともに先物売りを交えて一段安の展開となり、後場後半には2万5841円75銭(同551円29銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。
市場からは「週末要因もあろうが、米株先物の下げをにらみ持ち高調整の売りが広がった。こんなに下がるとは思わなかったが、景気減速への懸念は根深く投資マインドが相当弱い」との声が聞かれた。
「弱い米経済指標が続き市場が悲観に傾いていることに加え、新しい四半期入りで機関投資家が運用戦略を見直すために持ち高を落としたことも下落した一因だ」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、25.78ポイント(1.38%)安の1845.04で終えた。