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【大引け概況】
8日の日経平均株価は続伸し、前日比405円02銭(1.42%)高の2万8860円62銭で終えた。
 
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前日に続き、主力株を中心にリスクを取る動きが優勢だった。前日の欧州株市場でドイツやフランスの主要株指数が大幅高となったほか、米国株市場でもナスダック総合指数が3%超の上昇をみせるなど買い戻しが加速しており、東京株式市場もこの流れに追随した。
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」対する過度な懸念が後退し、経済活動に与える影響は限定的との見方が市場のセンチメント改善につながっている。
 
後場に入ると日経平均は一段高。先物にメジャーSQ算出を前にしたオプション絡みの空売り買い戻しが入り、全体指数に浮揚力を与えた。後場終盤は戻り売りや目先筋の利益確定売りで伸び悩む場面もあったが、引けにかけ買い直された。ただ、値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまっている。売買代金は連日で3兆円を上回るなど活況だった。
 
 
ハイテク株を含むグロース(成長)株の物色も旺盛だった。東エレクやエムスリーといった値がさ株を中心に資金が向かった。
 
後場に入ると日経平均は一段高となった。「2万8000円や2万8500円のコールオプション(買う権利)の建玉が多く、週末の特別清算指数(SQ)算出を前にコールの売り手による損失カバー目的の先物買いが入った」との見方があった。一方で心理的な節目の2万9000円が視野に入ると、利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑えた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前日比12.39ポイント高の2002.24で終えた。JPX日経インデックス400も続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆620億円。売買高は12億1977万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1195、値下がりは904、変わらずは85だった。
 

業種別株価指数(全33業種)では、精密機器、その他製品、医薬品の上昇が目立った。下落は不動産業、海運業、倉庫・運輸関連業など
 
個別では、レーザーテックや東京エレクトロンなどの半導体製造装置関連が買われ、任天堂、オムロン、テルモも買われた。ファーストリテイリングも買いが優勢。リクルートホールディングスも上値を追った。ソニーグループ、キーエンス、ファナック、安川電なども上昇した。NCホールディングスが値上がり率トップに買われ、関西スーパーマーケットも大きく切り返した。井筒屋の物色人気も続いている。中外製薬も値を上げた。
 
半面、日本郵船、商船三井などが軟調、トヨタ自動車も冴えない。三井不動産をはじめ不動産株に下げが目立った。伊藤忠商事も売りに押された。日本ハウスホールディングスが値下がり率トップに売られ、丸和運輸機関、アイルなども下落した。
 
東証2部株価指数は前日比49.74ポイント高の7521.96ポイントと続伸した。
出来高は2億8384万株。値上がり銘柄数は267、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、東京ソワールがストップ高。エスティック、ヨネックスは年初来高値を更新。杉村倉庫、パレモ・ホールディングス、日本エコシステム、コメ兵ホールディングス、天昇電気工業が買われた。
 
一方、ギグワークス、エスビー食品、トーヨーアサノ、フレンドリー、リンコーコーポレーションが年初来安値を更新。理経、Oak キャピタル、川上塗料、イムラ封筒、三京化成が売られた。