2018年12月5日以来およそ4カ月ぶりとなる年初来高値を更新した。東証株価指数(TOPIX)は、1.12ポイント安の1605.40だった。
きょうは買い優勢で始まった後、朝方に値を消す場面もあったが、その後は次第高の展開となった。外国為替市場で円安・ドル高が進み投資家心理の支えになった。
午前には前日比で下落する場面は、安川電が発表した20年2月期の業績予想が市場予想を下回り、他の上場企業も慎重な業績見通しを示すのではないかとの警戒感から売りが先行した。米主要企業の19年1〜3月期の決算発表の本格化を前に積極的にリスクを取る投資家は限られ、直近上昇が目立っていた銘柄には利益確定売りも出た。
決算が好感されたファーストリテが8%近い上昇、投資先の米ウーバーテクノロジーズによる上場申請が材料視されたソフトバンクGが5%近い上昇となり、2銘柄で日経平均を約220円押し上げた。主力株に手掛かりが出て、日経平均の上昇につながった。
市場からは「後場はジリジリと上昇し、買い戻しを誘ったようだ。日経平均は年初来高値に進んだが、200日移動平均線(2万1888円)で抑えられており、来週はSQ値とともに同線を超えられるかどうかが注目される。クリアできれば、2万2000円は通過点になろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比16.58ポイント安の1万4271.91だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2522億円。売買高は11億0178万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は809、値下がりは1219、変わらずは113だった。