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【大引け概況】

 21日の日経平均株価は続落し、前週末比48円97銭安の2万6714円42銭で終えた。
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世界的に新型コロナウイルスの感染が深刻化し、英国では新型コロナの変異種による感染が拡大。世界景気の先行き懸念が浮上し、売りが広がった。
 
売り一巡後は、日銀の上場投資信託(ETF)買い期待が浮上し、次第に下げ渋る展開だった。午前の東証株価指数(TOPIX)の下落率は0.65%と、日銀のETF買い発動の目安とされる0.5%を上回った。
 
米国で新型コロナウイルス対応の追加経済対策協議が前進し、日経平均は一時2万6900円台まで上伸した。しかし、足元ではコロナ感染が再拡大。英国では感染力が強い可能性がある変異種が新たに見つかり、再びロックダウン(都市封鎖)に陥った。経済停滞の再燃懸念が高まり、投資家心理は前向きになりにくい。
 
ただでさえ、クリスマス前には海外投資家の動きが鈍る。投資意欲の減退も加われば、市場はエネルギー不足状態になることは確実だ。市場関係者からは、「日経平均の2万7000円突破は簡単ではない」との声が上がっていた。
 
JPX日経インデックス400は反落。終値は前週末比42.30ポイント安の1万6149.67だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.19ポイント安の1789.05で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆153億円と10月27日以来、およそ2カ月ぶりの低水準だった。売買高は10億4210万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1237と、全体の5割超を占めた。値上がりは842、変わらずは105銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)はその他製品、空運業、不動産業の下落が目立ち、上昇は非鉄金属、倉庫・運輸関連業、鉄鋼など。
 
個別銘柄は、SUMCOは大幅安で、日本電産、ファナックも軟調。任天堂、ファストリ、ファナック、ネクソン、バンナムHD、トヨタ、日産自、ホンダが下げた。JAL、ANA、住友不、三井不はさえない。
 
一方、住友電が大幅高で、日本製鉄、JFEも値を上げ、ソフトバンクG、ダイキン、東エレク、ソニー、信越化、キーエンスが上昇した。三菱UFJ、三井住友も買われた。
 
きょう東証1部に上場したポピンズは公開価格(2850円)を6%下回る2679円の初値を付けた。その後はやや買いが優勢で、初値比3.5%高の2773円で取引を終えた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比11.69ポイント安の6654.81ポイントと4日続落した。
出来高2億7338万株。値上がり銘柄数は154、値下がり銘柄数は268となった。
 
個別では、梅の花、マミヤ・オーピー、ナガホリ、フレンドリーが年初来安値を更新。宮入バルブ製作所、ビーイングホールディングス、バイク王&カンパニー、グローバルダイニング、天昇電気工業が売られた。
 
一方、土屋ホールディングス、オーケーエム、サンセイがストップ高。フォーシーズホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。ギグワークス、カワサキ、神島化学工業、日本製罐、TVEなど11銘柄は年初来高値を更新。タカトリ、YE DIGITAL、石井表記、ODKソリューションズ、アマテイが買われた。