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前日の米国株式市場で株価指数が下落し、投資家が運用リスクを取る姿勢をやや後退させた。節目である2万円に近づき、海外投資家や個人投資家の利益確定売りも出た。
外国為替市場で円相場が強含み、株価指数先物に短期的な取引を手がける投資家の売りが出て現物株の売りにも波及した。ただ株主還元を強化する銘柄に押し目買いが入り、下げ幅は小さかった。
戻りは限定された。きょうは決算発表のピークで週末要因もあり、全般は様子見気分が尾を引いた。

きょう算出の日経平均先物ミニ・オプション5月限のSQ(特別清算指数)値は1万9991円27銭で、日経平均株価がSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。

JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落し、前日比50.79ポイント安の1万4111.69だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、6.15ポイント安の1580.71だった。


12日寄り付きでは日経平均先物ミニ・オプション5月限のSQ(特別清算指数)値の算出に関連した注文が入り、売買が膨らんだ。東証1部の売買代金は概算で2兆9645億円。売買高は22億4862万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1140と全体の57%を占めた。値上がりは734、変わらずは141銘柄だった。

個別では、米携帯電話子会社のスプリントとTモバイルUSの経営統合を提案すると伝わったソフトバンクは反落した。
株価指数先物に売りに伴い、ファストリやファナックなどの値がさ株が下げた。今期連結純利益を前期比5%減と見込むコニカミノルの下げが目立った。トヨタやスズキが下落し、菱地所も下げた。住友鉱は年初来安値を更新し、三菱UFJや東京海上が軟調だった。
コマツ、ネサスエレクトロニクスも安い、東邦亜鉛が急落、日立造船も大幅安となった。TOWAなどの下げも目立つ。

一方、自社株買いを発表した丸井Gは大幅高となった。1〜3月期が最終増益だった楽天が大幅に上昇し、増配を発表したKDDIやJXTGが上昇し、日東電や東電HDも上げた。
第1四半期(17年1−3月)の連結決算で黒字転換のKLabやエムアップがストップ高。18年3月期の連結業績予想で大幅増収増益のIDECも大幅高。
大林組によるTOB(株式公開買い付け)実施で前日ストップ高配分の大林道(監理)は連騰。17年3月期の連結業績予想を上方修正した東京機 <6335> や、18年3月期は連結営業利益37.8%増を見込み増配予定の富士機製などの上げも目立った。

東証2部株価指数は前日比25.86ポイント高の5892.55ポイントと続伸。
値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は253となった。
個別では、富士ピー・エス、マーキュリアインベストメントが一時ストップ高と値を飛ばした。鈴縫工業、SYSKEN、三光マーケティングフーズ、パシフィックネット、ニチリン、石原ケミカル、ゼニス羽田ホールディングスが買われた。

 一方、フード・プラネットが一時ストップ安と急落した。戸上電機製作所、象印マホービン、あじかん、中西製作所、日本ギア工業などが売られた。