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【大引け概況】
22日の日経平均株価は前日比36円66銭高の2万2902円76銭と小反発。
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 円強含みが重しになる一方、米国株高が支えになるなど決め手になる材料に乏しく、総じて前日終値を挟んでもみ合いとなった。
 
海外投資家を中心にクリスマス休暇入りで取引参加者が少ない中、午前の日経平均株価の下げを主導した医薬品、半導体関連株売りが一巡すると買い戻しの動きが強まった。
日経平均は前日終値を下回る時間帯も多かったが、日中の値幅(安値と高値の差)は107円と11月29日以来、約3週間ぶりの小ささだった。
 
取引の中心は個人投資家だったが、新規上場銘柄や銀行株の一角など「個人が好みそうな銘柄」から上昇した。また、「商社など重厚な銘柄や景気敏感株も上昇しており、クリスマスを控えた閑散時期にしては予想以上に堅調」との指摘があった。
市場からは「動きが鈍い。材料がなく参加者が少なく、週末となれば致し方ない。ただ、チャート的には下値を徐々に切り上げており、きっかけ次第で上抜けてくる可能性もある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6.47ポイント高の1829.08ポイントと3日連続で年初来高値を更新した。1991年11月13日以来の水準となる。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4038億円だった。前日を上回ったものの、5営業日連続で2兆円台にとどまった。売買高は14億8922万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1124と全体の約54%を占めた。値下がり844、変わらず96銘柄だった。
 
個別銘柄では、国際商品相場の上昇で国際石開帝石や住友鉱、三菱商といった資源関連株も買われた。コマツや日電産も買われた。三菱UFJ、りそなHDが値を上げ、任天堂は続伸した。ファーストリテ、ファナックの値がさ株が上伸し、オプトランは急騰した。ソニー、村田製が買われ、SUBARUは堅調。KDDI、郵船が買われた。
 
半面、21日の米半導体株の下落が重荷となり、東エレクやSUMCO、ディスコが売られた。エーザイは、アルツハイマー治療薬の開発の遅れを失望した売りが膨らみ急落した。小野薬や第一三共など他の医薬品株も売られた。
ソフトバンクGは反落。トヨタ、関西電、東レは軟調。SBIがさえない。
 
 
東証2部株価指数は前日比52.50ポイント安の7175.08ポイントと4日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は233となった。
 
個別では、価値開発、昭和ホールディングス、岡野バルブ製造、リード、南陽など10銘柄が年初来安値を更新。オーミケンシ、グローバルダイニング、リミックスポイント、エスビー食品が売られた。
 
一方、省電舎ホールディングスがストップ高。日本電通、福留ハム、シノブフーズ、クリヤマホールディングス、古林紙工など18銘柄は年初来高値を更新。プレミアグループ、京進、IJTテクノロジーホールディングス、オリジナル設計、アルプス物流が買われた。